Useful Tools : ブレッド・ナイフ
自家製酵母でカンパーニュを焼いていますが、底が硬く、母からもらったブレッド・ナイフでは切るのが難しく、もう少ししっかりしたものを探していました。義母からもらった冷凍食品とパン切りが両刃についナイフも私の焼く硬いパンには不向きで、手を怪我してしまったこともありました。
長持ちする材質で。ハンドルは持ちやすいデザインが希望。値段は「0が4つつくぐらい」でないと切れ味は期待できないだろう、と考えていました。ネットでもお店でもちょうどいいものが見つかりませんでした。
今回のフランス旅行では、どのホテルの朝食会場にもふきんに包まれたバゲットやカンパーニュとブレッドナイフが必ず置かれていました。まな板ではなく、すのこが重なったボードの上で、自分で塊から切っていくスタイルです。もちろん、クロワッサンなど最初から一人分サイズで取れるパンも数種類ありました。
どのホテルのブレッド・ナイフも刃渡りが広く、ほどよい重みがあり、切る時に安定していました。さすがパンの国。明らかに長持ちする良いものが置かれていると感じました。
今回はパリの滞在時間が短く、事前に調べていた店にも行ってみましたが、ハンドルのデザインが好みではありませんでした。
帰国日の午前中に自由時間があり、ホテルから歩いてオランジェリー美術館のモネの≪睡蓮≫の連作を見て、地下鉄でホテル近くの駅へ戻りました。主人が偶然、コルドン・ブルーのカフェを見つけていたので、そこで昼食をとりました。
帰り際、コルドン・ブルーのマークのついたグッズ売り場がありました。昔、神戸や東京・代官山にあった東京校でコルドン・ブルーのマークのついた調理道具などを見たことがあったので、懐かしく近寄ってみると、ナイフ類がショーケースにずらりと並んでいました。
昔はハンドルがブルーでしたが、現在はすべて黒。全体のデザインはスタンダードで、持ち手は穏やかなエルゴノミクスデザイン。ハンドルの材質はプラスチック。ブレッド・ナイフもあり、刃渡りはカンパーニュを切るのに十分なサイズ(23㎝)。表の刻印は Cordon Blue と書かれています。
値段も「1ユーロに200をかけたイメージ」で円換算してみて、それ相応の価格でしたが、実際に見た中では一番希望に合っていました。
迷っていると、店員さんがが現れて、ショーケースから出して、裏側も見せてくれました。メーカーはZWILLING。これで、納得。フランス旅行の自分のお土産にぴったりの一本が見つかりました。
日本に帰宅して箱を見ると"MADE IN JAPAN "。愛用している包丁 ZWILLINGのセルマックスも岐阜県関市で作られたもので、研ぎに出す時はそこへ送っています。
もしかしたら日本でも数年前にアウトレット・ショップで同じタイプのものが1本だけ販売されていて、悩んでいるうちに三度目の訪問ではもうなかった、あの一本と同じだったかもしれません。
先日カンパーニュを焼いて使ってみました。刃がしならず、狙ったところに刃が入ります。厚み7㎜ほどでも狙えてスライスできました。
相変わらず底は硬いパンで二度切りしますが、パンのクラム(気泡)をつぶすことなく切れました。
黄金色に輝く収穫前のフランスの小麦畑は日本の水田と同じく「主食を支える誇り」を感じました。食文化として、どの地域でも毎朝焼きたてを食べる美味しさを大切にしていました。パンの種類、ナイフの質、バター(塩の有無で二種類)、ジャムは数種類、並べられていました。
朝の光の中のルーアン大聖堂を見に行った帰り、朝7時前、人気のない街角でいい香りを漂わせていたブーランジェリー。バゲットは、炊き立ての白いご飯と同じ、何よりも大切なもの。
彼らのこだわりは、日本人がごはんにこだわるのと同じだと思いました。西洋と東洋というまったく違う文化を持つ遠い国同士ですが、主食へのこだわりが共通しているからこそ、交流が深いのだと感じました。

































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