About Foods:ココナッツ・ウォーター
近所の輸入食材もおいているスーパーに行くと、タイ産の「ココナッツ・ウォーター」のパックがならべられていました。No added Sugarと書かれていたので、昔、スリ・ランカに行った時によく飲んだものと一緒であろうと思い、買ってきました。
暑い日でしたので、封を開けて、飲むと、「ああ、この味!」と思いましたし、のどを通ると、スーと体にしみこむ感じがしました。熱中症対策で、「水分を取って!」と家族に耳が痛いくらい、言われる、熱中症気味になりやすい私.どうしたらいいのか、困っているところでしたので、昨日も追加で3本買い込んで、朝から何度も飲んでいます。
1985年に父の仕事に同行して夏にスリ・ランカに行った時に、各地を回りました。その時、現地の生水は飲まないようにしていましたが、唯一、道沿いで薄緑の実をいっぱい台車にぶら下げられて売られていたココナッツの水は、OKで、よくみんなで飲んだものです。
売っている人は片手に、実をのせ、斧のようなもので、先のほうをザクッとスライスして、白い果肉に穴を開けてくれました。そして、直飲み。最初は、青くさくて、甘味もほのかで、「あまり、美味しくない。」というのが、正直な感想でした。しかし、何度も飲んでいると、体に浸み込むことがわかってきて、車での移動中、そろそろ水分補給が必要だなと思う頃は、車窓から屋台を探して、見つけると、「パポ、パポ!」と言って、車を停めてもらい、喜んで飲んでいました。
ヤシの木は、スリ・ランカの海岸部に生えていて、初めての外国の地に降り立つ私にとって暗闇の中、飛行機の窓から下を見た時にモンスターのように地面がヤシの木の茂みに覆われ,人家の明かりは、まばら。日本の景色との違いは、今でも忘れられません。滞在中は、ヤシの実を落とす作業も近くで見せてもらいました。ゴム・ベルトのようなものを幹と胴に巻き、ほいほいと素足で蹴って登っていき、刃物で実を落としていました。若かったけれど、真似できないと思いました。
また、家庭では、ココナッツの実を半割りにして、白い果肉を上を向いた大きな杭のようなもので、ゴシゴシしごくようにおろし、汁を絞って料理に使っていました。これが、ココナッツ・ミルク。これは、缶入りやパックのものが日本でも購入できるので、スリランカ風のカレーの味を食べたい時は、これをを使っていました。スリ・ランカは、海に囲まれた島国なので、魚が豊富に取れ、私は、新鮮な魚の入る「ツナのカレー」をいつも頼んでいました。
Memories of SLI LANKA Woodprint
海岸部に立つ家は、椰子の葉を編んで、壁や屋根に使っていました。ヤシノキは、暮らしに欠かせない植物でした。あーなつかしい。2004年、スマトラ島沖地震の際、スリランカが津波に襲われた時、私に「お茶を飲まない?」と言ってくれた子どもたちが住んでいたその家々のことを案じました。
仕事で一緒の現地の方は、ココナッツ・ウォーターは「体にいい。」と説明してくれましたが、それ以来、飲むこともなかったので、何がいいのか、調べていませんでしたが、先ほどパックのタグについている英語を訳してみると、「天然のスポーツ・ドリンク」、「5つの必須電解質(カルシウム、マグネシウム、リン、カリウム、ナトリウム)」「低カロリー」などと書いてありました。なんか、スポーツ・ドリンクと似ていると思っていましたが、その通りで、こちらの方が、優秀な組成なのだそうです。
青い椰子の実の中にある水で現地でしか飲めなかったものでしたが、このようにパックで日本でも買えることができるようになっていることに今頃、気づき、今年は、スリ・ランカを思い出しながら水分補給に飲んでいこうと思っています。
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