2025年5月 6日 (火)

Glassware collection : KARCAGの花瓶

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 1993年頃、札幌に住む親戚より北一硝子で求めたという球状の花瓶が送られてきました。透明なガラスではなく、中にヒビが入っていて、キラキラするのです。北海道で見た雪や氷のイメージをそのままガラスに閉じ込めたような花瓶。洗った時によくよく見ると、割れたようなヒビ模様は、内側に閉じ込められていて、表面も内側もつるっとしているのです。そして他のガラスの花瓶に比べ、ずっしりと重いのです。

どうやって、作ったのだろう。

とても気に入り、別のデザインのものがあったら、見てみたいと思い、小樽に行く度に、北一硝子で探していました。しかし、同じ製法のものは見当たらす、運河店とは少し離れた本店にも冬の雪道を子どもたちにも付き合ってもらって歩いて訪れたのですが、ありませんでした。

日本の中であちらこちらの雑貨店でもこれと同じ作りのものがないか、探していましたがありませんでした。

しかし2019年の正月、小樽を訪れた際、北一硝子のヨーロッパからのガラス製品を販売しているお店に入った時、「あれっ?」と引き寄せられるように近寄ったレモン色の花瓶がありました。

シンメトリーなバランスの取れた形。ヒビの入り方、表面の硬質な艶。「これは、うちの球状の花瓶と同じ所で作られたものだ。」と確信。

私は、透明のガラス器が好きなので、購入はしませんでしたが、ヨーロッパのどこかで作られたものであることを知ったのでした。

それから、撮影させてもらった写真を手掛かりに画像検索をはじめていくと、ハンガリーのKARCAGというメーカーがこのテクスチャーのガラス器を生産していたということが、わかってきました。

それから、アンティークサイトでも出ていて、欲しいなあと思ってもハンガリー語であったり、アメリカのサイトで送料がずいぶんかかったりするので、手にすることはあきらめていました。

ただ、今まで時々日本のメルカリさんにKARCAGが出ていたことがあったので、先日、検索してみると、ちょうど我が家に合いそうな細身のつぼ型のものが、出されていました。

KARCAGとは、書かれてもいませんが、北一硝子のものとしてお持ちであったようで、これは、私の花瓶と一緒だと思い、間違いはないだろうと購入することにしました。

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ちょうど、今年は還暦で、娘が私にプレゼントするからと言って、私に贈ってくれました。

ハンガリーのサイトで2021年に「ベール・グラスの60年」という展覧会のことを紹介していた記事がありました。mutermek.com

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翻訳をしてKARCAGについて調べると、このひび割れの技法は1961年に ゾルターン・ヴェレス(Veress Zoltán)とゾルターン・スーハ(Suha Zoltán )が 特許を取った製法で作られたものでベール・グラス(Veil glass)と呼ばれたものでした。

ガラスは3層構造になっており、両側には、高強度、耐熱性、高温溶融性硬質ガラス、真ん中には温度がはるかに低いガラスを使っています。それにより、冷却中に亀裂が入りますが、両側のガラスが非常に強いために爆発することがないそうです。

1964年に、ハンガリーの国際見本市で大賞を受賞。

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色ガラスを用いたものも数多く作られ、シンプルな抽象形でバランスの取れたガラス器が製造されました。ちょうど、先日見た映画『ブルータリスト』の美術様式になるようです。

1992年から1997年にかけて、主に日本、アメリカ、フランスからの注文により受注生産されたようです。この記述により、日本にも輸入されていたことがわかりました。

しかしながら、製造コストが高く、2008年工場は閉鎖され、その後取り壊された、とのことです。

 

ようやく、30年来の謎が解けたような感じがしています。

工場閉鎖という言葉には、絶句。ある時期に作られていたという話は、南宋の青磁の話が頭をよぎりました。

 

光の反射を封じ込めたベール・グラスの美は、永遠の美です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2022年11月15日 (火)

Glassware Collection : アアルトのフラワーベース

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Vase Maljakko 1937                Alvar Aalto

 10月に行った渋谷Bunkamuraで開催された『イッタラ展』。ガラス加工の可能性に挑戦し続けているイッタラの歴史を見ることが出来ました。

今年の1月には、北欧デザインの展覧会もあり、そこでアルバ・アアルトの有名な花瓶が実は最初は木の幹をくり抜いたところに吹き硝子を入れて作ったことを知って、驚いていたのです。

今回も型に使った幹が展示されており、現在販売されている金型の花瓶とは、表面のテクスチャーが違い、ゆらぎのあるガラスになっていることがわかりました。また、ガラスもフィンランドの砂から作ったガラスで、ペール・グリーンをしているものでした。

その初期の製法の復刻版が今回の展覧会では、販売されていることを行く直前に知り、もしも残っていたら欲しいな、と思っていました。

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展覧会を見ながら、冬に帰省する凍り付いた北海道の景色を思い出すとともに、北欧デザインの抽象的なラインは、実は自然を模したラインなんだと思いました。自由に見えて、自然の形を理想としているのだと。

展覧会を見終えて、ミュージアムショプへ。「あった。」大小2種類が復刻されて販売されていたらしく、大きい方は完売。小さい方が残っており、1月の時点で昔の製法の花瓶にえらく関心していたものですから、ここは!と思って購入しました。

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使ってみると不思議なことにこの花瓶に花を生けると、茎を切られたはずなのにのびのびしてみえるのです。

実際、アメリカン・ブルーの枝を活けているとずっと元気で、花も咲かせていたのでそのままにしておくと、

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気温がちょうど良かったからでしょうが、3週間ぐらい経過しましたが、発根していました。

苗がいっぱい出来そう。

細胞レベルの配列から生まれたこの形、ガラスになっても受けつがれ、植物を優しく包んでいるように感じています。

 

 

 

 

 

 

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2022年1月 5日 (水)

Glassware Collection : 骨董の硝子猪口

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2022 NEW YEAR’S PLANTS

 新年になりました。年末より行事に追われながら、「あれもこれも!」と掃除、料理、お墓参り、三浦めぐり、美術館めぐりとよくばった感の年末年始でした。ギリギリまで手に入れたClassic carで帰省しようとしていた息子も寒波の到来を受け、ロング・ドライブを諦め、Short flightで帰ってきました。

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Jyouga-shima             Dec.30.2021

年末の30日に三浦半島へ。フライング初日の出と朱鷺色に染まる富士山を拝んできました。

現地で『なぎさ』という京急のまちマガジンを眺めていると、「うらりマルシェ(三崎港にある産直センター」でおみやげに買ったニンジンジャムや紫芋ジャムを作った高梨農園のことが紹介されていました。

「Plowtheland プラウザランド (大地を耕す)」という名前で高梨農園とその産物による加工食品、そしてそれを受ける土から作られた器等を販売していると紹介されていました。うらりマルシェでのディスプレーに吹きガラスのピッチャーや沖縄の焼き物(どうしてここに沖縄のものが?)、商品ラベルには味のある型染め等が使われ「なかなかこだわっていますね。」と声をかけていたので、謎が解けてきたような。

そういえば以前、買った三浦大根の切り干し大根もここのもの。型染めは岩手の小田中耕一さんと紹介されており、調べると、その方は久野恵一さんが監修したグラフィック社から出版された一連の民藝の本の表紙タイトルの文字や絵を手掛けた方でした。)

御主人が選んできた民芸品を扱っているという「讃々舎」も紹介されており、三浦にいる間に是非寄ってみたくなり、「要連絡」と書かれていたので、電話をかけ、仮店舗兼倉庫を訪ねさせてもらいました。

 そこには、日本各地から選んできた民藝の骨董の品々が置かれていました。お話を伺うと、御主人は鎌倉のもやい工芸さんで久野恵一さんの元で働いていたそうで、「手仕事フォーラム」という民藝の流れをくむ現代の集まりに参加しているとのこと。日本各地を車で回り、自分の目で骨董の買い付けをしてくるのだそうです。

私は、骨董というと、なかなか敷居が高くて、購入したことがほとんどなかったのですが、吹きガラスに目が留まってしまいました。

「これは、小谷さん?真三さん?」とガラスの猪口をつまみながら尋ねると、「そうそう。」と。「うわっ!」

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Eiji Kotani  

子どもたちの成人の祝いに倉敷ガラスの小谷栄次さんの猪口をべにや民芸店と倉敷民芸館でそれぞれ一つずつ買い求めていたのですが、最近私達夫婦の酒器も吹きガラスのものが欲しいな、と思うようになってきていたのでした。小谷栄次さんの作品について書いた記事はこちら

とこちら

お正月も近いし、なかなか民藝館以外で見かけることはなくなったので、ちょっと奮発して、お父様の小谷真三さんの猪口を2つ買い求めることにしました。

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手前 小谷真三作      奥 小谷栄次作 

 思えば大学1年生の時、初めて倉敷に行った時、ガラスケースに入っていた小谷真三さんのガラス器にうっとり。販売もされていましたが、私にとっては高嶺の花。溜息をつきながら、その形の美しさに見惚れて、じっと何度も見たことを思い出しました。

一輪挿しや脚付きのグラスが飾ってあったと思いますが、西洋の形や用途への憧れ、素材そのもののとろみのある質感、斜めに入った模様、光の反射、そんなものがすべて美しいと感じたことを今でも覚えています。

倉敷に行くたびに工房を訪ねて作品をもっと見せてもらいたいとも思ったものでした。

こうやって、自宅に持ち帰ってみて、並べると、作品の制作年と使う人の年が合っていることに気付きました。お父さんの真三さんの作品が私達夫婦が使い、息子さんの作品を子どもたちが使う。

時を経て、来るべきものがここに集まったと感じました。

主人は、孔雀色の少し緑みのあるブルーの色が一目見てお気に入り。息子が私達へのプレゼントとしてくれました。

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LEFT:Shinzo Kotani     Right:Eiji Kotani

親子といえども、微妙にラインを独自なものに栄二さんは、変えていることに気が付きました。飲み口の反りの広がりと高台があること。

しかし、ガラスの質感は同じ。モール(斜めの凹凸の線)のねじれの角度も大きい。

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今年のお正月は、この猪口で日本酒を頂きました。珍しく二杯飲むほど、美味しくすっと、いただけました。

お酒が瓶のままだったので、いつかは、栄次さん作の徳利を求めたいと思います。

 

 

 

 

 

 

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2021年8月20日 (金)

Glassware Collection : Glass Pitcher

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 残暑が続きますが、ふと見るとバラ 'ジャクリーヌ・デュ・プレ’ がベランダの手すり越しに花を咲かせていました。

大きな吹きガラスのピッチャーは、Williams Sonomaで昔に求めたもの。大きくてなかなか出番がないのですが、ブーケなどはこれじゃないとという時の出番。

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吹きガラスの魅力は、人の手が直接触ることができない溶けたガラスを上手く美しい形にまとめることができる熟練技が封じ込められていることかな。

このピッチャーは、サングリア用だったような。よく見ると、口の形は、中のフルーツが注ぐときに飛び出さないように幾分長めに作ってある。

取っ手の付け方やガラスのトロンとした棒状の塊も見ていて一番好きなところ。

 

 

 

 

 

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2018年7月22日 (日)

Glassware Collection : 硝子水瓶

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今年の5月、母が我が家に泊まったので、いつか連れて行きたいと思っていた駒場の「べにや民芸店」さんへ。
青山から移られてまだ行ったことがなかったけれど、駒場の方が自宅から断然近く、あっという間に到着。

母の新幹線の時間を気にしつつ、一つひとつの品を拝見させていただいた。やはり、母も喜んでいて、御主人と世間話もして、鉄の花ばさみや型染のはがきなどを求め、大満足で帰っていった。

その時、私はお店に花を活けていたガラスの花瓶が気に入ってしまった。けれど、その一点のみだったので、またの機会にすることにした。

その後、すぐに倉敷ガラスの小谷栄次さんの個展のお葉書がべにやさんから送られてきた。
「もしかしたら、あの泡のはいった徳利のような形の花瓶もあるかもしれない。」と思い、再び、べにやさんに。

たくさんの素朴な形の吹きガラスの作品がたくさん並べられており、小谷さんもいらしていた。

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小谷さんのガラスの形は、私には正倉院のガラス器をイメージさせる。シルクロードを通って伝えられた西方で作られたガラス器は、透明で実用性が第一の形で美しい。子どもの頃から歴史の教科書などに載っている写真をみながら、これがどんな宝よりも美しいものとして私の目には映っていた。

ご本人に制作の技法を聞かせていただいたりすると、他の器にも目が行ってしまったが、やはり初心貫徹。
一輪でも様になる首の細い、花瓶は持っていないので、このガラス器にした。少しふっくらとした形は、まるで自分のよう。

育てたアナベル。少し終わりかけた頃,切った。バランスよく収まった。

花屋の切り花ではなく、自然に開花した花が似合いそうな花瓶だ。

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2017年5月 5日 (金)

Glassware Collection : Duralexのカップ

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Duralex Gigogne

先日青山のMUJI Foundで耐熱強化ガラスのカップを購入。お茶を飲むだけでなく、ポタージュなどを入れるのにも使います。
今まではARC社のものを使っていましたが、割れてしまって、あと2客となってしまいました。

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こちらが、ARC社のもの。形のバランスがよくて、お気に入りでした。片手でつまんでスープを口に入れるのも実は便利。これがないとメニューが変わってしまっていました。

ガラスの製法もいろいろあり、皆透明であることには変わりわないのですが、強度に差があり、耐久性の面でDuralexに今回はしてみました。

たぶん、かなり強いのでしょう。


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2015年9月 2日 (水)

Glassware Collection : Snow Mountain

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雪山がグラスの底に浮かんでいます。父にプレゼントしたものを息子がWhiskyが好きなので、もらってきました。実家にいたころ、私が眠る前に仕事をしていた父の部屋を覗き、「何か飲みたいものある?」と聞くと、「グラスに氷を入れて、ちょっとWhiskyを入れて!」とリクエストされた。実家を離れてから、このグラスをお店で見た時、Geographer
だった父は、この雪山のグラスをきっと喜ぶだろうな、と思ってプレゼントしたものでした。

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たぶん、フィンランドのグラスメーカー Ittala社 のものだったような。ここの製品で有名なのが、泡が一つグラスの下の部分に入っているもの。これもその発想と似ていて、分厚いガラスの底に下から型押しのように山の形が作られています。

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これが、息子のWhisky Collection 右側が20歳になった時にサンタクロースが持ってきてくれたもの。左側は、なんでも限定の復刻版だそうで、「エリーさんが亡くなった後にまっさんがこもって作った。」と言っていたもので自分のお小遣いで買ってきたもの。

おじいちゃんのグラスを使いながら、お酒を飲むようになりました。

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2015年7月24日 (金)

Glassware Collection : 硝子長皿

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Marc Aurel series : Nachtmann

鉛ガラス製の長皿。どことなく、日本の陶器の長皿のガラス版といった面持ちです。底面から4辺が斜めに同じ幅上がり、角が額縁仕上げのように45度に合わさっているところがかっこいい。

そんなに普段は使わないけれど、色や形のきれいな果物やオードブル的なものをのせるのにぴったり。

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ドイツのグラスメーカー Nachtmann ナハトマンの中のMarc Aurelのシリーズのもの。

底面を表から除くと、サンド ブラストで 'MARC AUREL' と刻まれています。これは、裏面から裏文字で刻印しており、表から見ると正しい向きに名前が読めるようになっているようです。アイディアですね。

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鉛ガラスとは、いわゆるクリスタルガラスのこと。透明度が高いガラスです。メーカーのナハトマンは、現在リーデル社に入っていますが、南ドイツのバイエルンに1834年から創業しているグラスメーカー。隣はガラス製品で有名なチェコ、また歴史、文化的にもオーストリアとの関係が強い場所。

土地柄、美しいものを生み出す伝統を持っている。

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2015年7月23日 (木)

Glassware Collection : Coquille Saint-Jacques

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Paper weight 'Coquille Saint-Jacques'

これは、ガラス製のペーパーウェイト。きらきらして、色がブルーからグリーンに変わっていくところが硝子に封じ込められてとてもきれいです。洗面所に置いて、いつも見える場所に置いています。

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ガラス工芸は、もっぱら好きなものを集めるばかりです。自分では一度もやったことがないのですが、きっと本物のホタテガイの凹型を石膏で作り、ガラスを流し込んだものと思われます。

とても単純な作り方だと思うけれど、このホタテガイという古代より人間が美しいと感じてきた貝の形をさらっと型に使い、これまた誰が見ても美しいと感じる透明でブルーからグリーンに変わっていく様子をガラスに封じ込めたところが、さらっと潔い作品です。

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Le Verre                                                    Aug.12.1992
                                               
写真はその当時のもの。今は、もうその場所にはありませんが、かつてパリのオデオン座の近くにあった小さなお店のウィンドウの作品を見て、作品が気に入ったものでした。

お店に入りたくても滞在中、いつ行ってもお店が閉まっています。ちょうど、バカンスの時期なのでずっと閉まっているのかもと思いながら、最後三回目か四回目に訪れ、写真だけ撮って帰ろうとしていた時、お店の人が帰ってきました。

『ランチに行っていたの!』みたいなことで、ようやくお店に入ることができました。

明るい店内で作品がとてもきらきらしてきれいでした。新婚旅行のお土産に自分たちのために一つこれを選びました。また、姉にも樹脂で作られている魚型の石鹸置きを購入しました。

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ようやく、手に入れることができたことも旅の思い出。

今、Google Mapでその場所のストリート ヴューを見てみると、歩き回った場所がもう一度体験できるのがうれしい。このお店の場所は今は花屋さんのよう。

向かいのオデオン座は、マリーアントワネットがオープンの時に訪れた古い劇場。アルファンヌ ミュシャのポスターで有名な女優 サラ ヴェルナールもここで演じた等々、今頃になって知ったりすることも面白い。

いつか、また行けるといいな。

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2015年4月21日 (火)

Glassware Collection : 吹きガラスのドレッシング入れ

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このガラスの丸い部分が妙に気になったドレッシング ボトル

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16、7年前に小樽の北一硝子で見つけたものです。吹きガラスで作られていて、職人さんが、ふぅーとガラスを吹いて作る絵を想像しながら、ながめて買いました。いくつも作る中で、生まれてくる形。取っ手の付け方もふたの丸い部分もふたをきちんと入れるためにガラスを削っているところの白濁の部分も吹きガラスで作ったからこそ、の形。

同じ棚に置いてあるものでも微妙に形が違います。それを「これがいいかな?」と見ながら、選びました。

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今朝、昨日の嵐で、チューリップが折れていました。それを見つけて、どれに活けようかな、と思いながら食器棚を探したところ、この器が合いそう、と久しぶりに出しました。最近は、ドレッシングは、その時々で作るので、ほとんど使わなくなっていました。

実は娘の出産祝いのお返しに北一硝子にいくつか頼み、知人に贈ったりもしました。

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今年のお正月に、小樽駅に近い北一硝子花園店にだけ立ち寄った時、なかったので、今は、作っていないのかもしれません。

「また、何か素敵なものをないかな。」と小樽に行くと、必ず立ち寄る北一硝子です。

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