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2024年12月31日 (火)

My Favorite song : Tong Poo

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 坂本龍一さんが亡くなっても,その時々に出された音楽はその時代を写し,今もその時代を振り返る心のアルバムのようでもあります。

坂本さんが亡くなった頃,私の兄も他界し、その頃は、絶句状態でした。でも今年に入って、オペラシティのICCで行なわれた回顧展覧会で何か吹っ切れた感じを待つことができました。

坂本さんが、ピアノに向かって「Life」を演奏しながら,「エブリディ〜」と歌っている姿とその背景にミックスされた外国の(北米?)の小さな町から飛び出し空を飛ぶドローン撮影映像との合成された大型の作品がありましたが、今となっては,「僕は毎日,淡々と空から見ているよ!」ってみんなに伝えてるような気がしてきたのです。そんなふうにその映像作品を見ると、なんだかニヤッとしてしまい,落ち込んでいた気持ちが軽くなった気がしたのです。

その会場で行われた生前行われた展覧会の際は,ご本人のトーク・ショーがあり、一所懸命並んで聞きに行ったことも思い出されました。

坂本さんは、音楽を通してずっと先の未来を表現してくれたんだと,改めてその才能の先進性と影響力の偉大さを感じています。

生前の活動を記録した映画なども見に行きましたが、最後の映画は、私は辛くてまだ見ていません。娘と主人は坂本さん音響空間監修の映画館で映画を見に行きましたが。

8月に出されたアルバム「Opus」はやっと最近,聴けるようになってきました。

その中で聴いていて最も感慨深い曲はは、「Tong Poo」。昔を懐かしむように以前よりもゆっくりとしたテンポで、弾かれていました。

「東風」という意味は,アジアの果ての日本から,西欧に向けて音楽の新しい風を吹かせる,という意気込みの曲という意味ではないかと私は捉えています。

スローに演奏すると民謡の節のようにも聞こえてくるこの曲は、世界に日本の調べを取り入れたテクノ・ミュージックというかなり革新的な曲として打ち出したされたものであったと改めて思い返しているのです。この曲を調べると1978年に最初,出されていました。

私は80年代初頭、YMOを知りました。音大のピアノ科に進んでいった友人とこの話になり,彼女はピアノの発表会で坂本龍一も高校生ぐらいだった時にその発表会に出ていたことをパンフレットを持ってきて見せてくれました。私は無謀にもその高校の頃、体育祭の応援合戦でこの曲を使わさせてもらい独断でチアの踊りまでつけたのでしたが、今考えると,あまりにもはずかしいことをした,としか思えない事実です。

とにかく随分、カッコ良い曲としてとらえていたわけです。

その後、大学に入って,先輩と話していて「YMOがいいよね!」ということで,バンドをするから入らないかということになり、最初に配られたのが、この曲でした。

シンセサイザーは友だちに借りに行ったKURWEILでした。

みんなで合わせると、間奏の微妙なコードとリズムで演奏が分解バラバラになるという,素人バンドあるあるにハマり、結局、YMOはやめになりました。もう一曲はライディーンだったと思いますが。

最初の「YMOをするから,」という話であったものが、何を学園祭で演奏したのか,覚えていませんが,私にはどうでもいい曲だったような。

そんなこんなの私にとっても大変,懐かしいTong Poo。

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今年の秋,公式スコアより最後のPiano versionを入手して、昨日も今年の弾き納めに練習しました。

ゆっくり,弾くので間奏もだいぶ上手になってきました。

「すべては,この曲から始まった。」

と思える曲です。

 

 

 



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2024年12月 3日 (火)

Plants problem : 生垣の枯れ

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Loropetalum chinense (R.Br.) Oliv.  

先日、マンション の南西角部分のサザンカの生垣の植え替えを造園さんに行ってもらいました。

この場所に植えて25年以上経過したサザンカが2023年の猛暑で15本ぐらいが枯れてしまったからでした。樹種もトキワマンサクに変更しました。

たまたま、近所で見たベニバナマンサクの生垣の紫がかった葉の茂みがきれいで、造園さんと話をしている時にそれを口にすると、「暑さに強く、いいかもしれない。」ということで候補にあがった樹種。確かに原生地を見ると、日本でも中部以南、九州、中国南部、インド東北部に生育となっていました。

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抜いたサザンカ

植え替えがひと段落ついたところで、帰宅したので、トラックに積まれた木を見ると、申し訳ない気持ちになりました。こんなに生長していた木を枯らしてしまっては、いけなかった、と。

前の造園さんは、それまで、電動のバリカンで生垣を刈り込み、晩秋より咲くはずのサザンカの花は、少なく、元は、内側にあった弱い枝に咲いた花で、季節の花の開花を楽しむといった剪定ではありませんでした。

私も園芸の勉強をして、それが形を整えるためだけの剪定であることがわかってきました。その後、現在の造園さんに入ってもらうことになりました。花芽のついていく枝を見極め、バリカンも使いますが、時期によっては、手切りで仕上げてくれるので、だんだん、サザンカも花が多く咲くようになってきていました。

しかし、ここ10年前から突然一本、枯れるというようなことが毎年のように起こっていました。その原因を考えると、植えている場所の下部がが粘土層であることで、根を伸ばすことができる土の層が浅いのではと考えていました。そこは、新しいものに植え替えをしてもらっていました。

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枯れこんだサザンカの生垣        May.2024

しかし、昨年2023年の夏、一気にサザンカの生垣が枯れこんでしまいました。私も熱中症をおこしやすい体質なので、暑いあついと7月、家に閉じこもっていましたので、植木を見てまわるということをしていなかったので、気づくのが遅れました。

今年は、春先かもしかしたら、残った部分から萌芽するかも、という期待もあり、そのままにしていましたが、完全に枯れこんでいるものが多く、管理組合も植え替えを決断して、今回の作業を行ってもらうこととなりました。

昨年、枯れこみを確認してから、しみ出すホースを増やして冠水をしたのですが、今年は気温が高温だった割に、冠水は、ほとんどしなくてもいいと判断しました。

そもそも、枯れこんでいるので、しなくてもいいということもありましたが、2023年の方が植物には、ダメージが多かったような気がして、住んでいる地域の気温と降水量の記録を見てみました。

すると2023年の7月の降雨量が極端に少なかったことが判明。月別の降水量平均と気温の平均気温です。

2023年7月    39㎜  28.1℃  8月 155.5㎜     28.1℃

2024年7月 122.5㎜  28.6℃    8月   545.0㎜      28.8℃   

2024年の夏の気温は観測史上最高を記録しましたが、降雨がある程度、あったことで、植物は、生長を続けることができたのです。

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AFTER トキワマンサクの生垣

来年に向けて、しみ出すホースにタイマーをつけようと計画していますが、地面の水分量を測って、水やりが必要であるかを感知するセンサーがあるようなので、それにしたいと思っています。

無駄に水を与えすぎるのももったいないので、そんなセッティングを計画しようと思います。

 

 

 

 

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