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2022年7月28日 (木)

About Baking : 4種のピッツァ

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Pizza al gorgonzola e prosciutto

 家族が揃う日曜日のランチにPizzasを作りました。Mozzalera cheeseと生ハムのみ買いに行ってもらって、あとは冷蔵庫にあったものを組み合わせて。

●生地の材料

ピザ用強力粉 カプート サイコロッソ (イタリア カンパーニャ州産) 150g

薄力粉    150g

生イースト  小さじ2ぐらい (ドライ・イーストなら小さじ1)

水     1カップ

塩 (フランス ゲランド産)   小さじ1

砂糖 ブラウン・シュガー  一つまみ

オリーブ・オイル  大さじ1

 

あまり、外食していないので、大げさのことは言えませんが、美味しいと思ったPizza は、土台だけでも美味しいもの。ですから、イーストもそれまで使っていたドライ・イーストではないものを使うきっかけになりました。

試したことはないのですが、ビールで発酵させる生地もあるらしく、旨味がいつもとは違うことが人が「美味しい!」と感じる要素の一つと思います。

生地は上のような配合で作りました。パンを作る時と同様にこねます。ピザ用の強力粉を使っていますが、半分は薄力粉も入れるので、伸びが良く、きめの細かい生地になります。また、ちょっとずつの塩や砂糖、オリーブ・オイルも美味しい旨味を含むものを使うことで、ピザの土台自体が美味しくなります。

マリナーラ・ソース(オリーブ・オイルにニンニクのみじん切りの香りを加え、トマトの水煮一缶を入れ、塩。胡椒して煮詰めたもの)も平行して作っておきます。

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Pizza Margherita

最初は、マルゲリータ。バジルはベランダ産。マリナーラソース、モッツアレラ、パルミジャーノチーズ、バジル、オリーブオイル

2枚目はゴルゴンゾーラと生ハム ゴルゴンゾーラは残っていたものがあったので、初めて使ったのですが、これが、非常に美味しく、また焼きたい。

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3枚目は夏野菜と粗びきソーセージ ズッキーニ、茄子の輪切りを塩をしてアクを出し、ペーパー・タオルで水気をとったあと、グリルパンで焼いておいたものをのせます。このひと手間でべちゃべちゃのPizzaにならない。これは、夏の定番。

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’Hokke' Alka mackerel et 'Mangan-ji hot pepper'

4枚目がなんとホッケと万願寺唐辛子。前の晩の残りものなんですが、干物のホッケを焼いたものは、身がほろほろと崩れやすく、ピザに乗せやすい。

また、万願寺唐辛子は、辛そうな名前ですが、全然辛くない。伏見系の唐辛子とカリフォルニア系の唐辛子を掛け合わせて作ったものだそうでう、径は細く実が厚い。

ピーマンをよく昭和のピザにのせましたが、こちらの方が、加熱した時の縮み方が少なく、存在感もあるのでおすすめ。

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どうなることかと思った4枚目。北前船で具材を仕入してきたような日本的なPizzaが出来上がりました。

お味は、マイルドで食物繊維も入っていることで、お腹にちゃんと収まり、ごちそうさま。

 

時々、無性にピザが食べたくなるわけですが、家庭で作る時は同じ具材が何度も登場するよりは、一枚一枚変えた方がいいと悟りました。

残った具材は、また別の日に使えばいい。

 

 

 

 

 

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2022年7月26日 (火)

Visiting a Garden : HAKONE GARDENS 箱根

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Hedge by the entarance                              JULY.23.2022

 デンマーク出身のフラワーアーティスト ニコライ・バーグマン氏が数年にわたって庭園にしていったという箱根 強羅にある NICORAI BERGAMANN HAKONE GARDENS に行ってきました。ポーラ美術館のある道沿いにあります。

関東の平地では、6月の梅雨明け宣言と同時に酷暑になったので、もう少し楽しみたかった道端のアジサイが一気に生気を失ってしまうような感じでしたが、ここに来てリベンジさせてもらったような感じ。

青、紫、水色の西洋アジサイの色がとても深く澄んだ色をしていて、きれい。火山由来の土地柄だからか、肥料を施したのかわからないけれど、鳥のさえずりを聞きながら標高670m見るアジサイはとてもきれいでした。インスタグラムに動画を上げています。どうぞ

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Hydrangea macrophylla

移動中、車の中でホームページを読んでいると、『南青山のニコライ バーグマン フラワー スクールで使用した苗をここに植えていった。』ということが書いてありました。

私自身、園芸をしていてだめにしてしまった植物もたくさんあるけれど、年に一度咲く花のために育て方を調べては、手入れすることが何よりも楽しい。そんなこともあって、アジサイが安住の地に植えられたことに安堵の気持ちを持ちことさら美しく感じました。

セイヨウアジサイはシーボルトがオランダに持ち帰って改良したもので、元は日本が自生地。

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入口を入るとカフェがありました。いまの時期はノリウツギの鉢植えがいたる所に置かれ、うっそうとした森の中にアイボリーの花姿がシンボリックに輝いていました。カフェでは軽食をテイクアウトできるように準備していて、それを持って森の中に行けるそうです。

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Shades of Acer palmatum at Market place

緩やかな斜面を登っていくと、所々にいろいろなスペースがありました。ここでは、イロハモミジがとても大きく真っ直ぐに育っていることに驚きました。樹齢どのくらいなのだろう。

このあたりの地形は、火山麓地形。箱根の火山の噴出物や土砂によってできた緩やかな台地状の斜面。近くには、大涌沢があり、早川に流れ込んでいく水脈があることもモミジが大きく育った理由でしょう。

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白いキャノピーの下でお茶もいいな。テーブルは、この森に生えていた木を伐採した時の材でニコライさんのデザインで作ったものだそうです。樹下はすべて腐葉がたっぷり敷き詰められており、人を入れることによって、樹下の地肌を傷めないよう配慮しています。

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Shop pavilion

園内に入ると、こんなガラス張りの温室が数か所ありました。ここは、多肉植物がテラコッタ・ポットに植え替えられ、気持ちよそうに並べられていました。

ここで過ごすのもいいし、誰かにに育てられてもいいし・・・。なんて見ていました。

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傾斜のある所は、デッキ材で階段が造られていました。山道とはちょっと違います。

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大型コンテナーには、トピアリー仕立てになった樹木もシンボリックに置いてありました。大きな鉢を高所までよく持ち上げたなと思いました。帰ってからニコライさんのこの庭に関する植栽の考え方に『新たな植物は地植えせずに』というルールを設けていると知りました。

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Café Pavilion

さながらグラスハウスの東屋。桂離宮に行った時、歩いては、すぐにお茶室や東屋があったことを思い出しました。

 

人間の一生よりも長い時間経過して作られてきた自然を敬う。

 

そんなことを箱根ガーデンズから帰ってから考えています。

 

 

 

 

 

 

 

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2022年7月22日 (金)

Veranda Garden : Cleaning in summer

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 27年間使用していたエアコン、さすがに調子が悪くなってきて、新しいものに取り換えることにしました。

工事の前にベランダ掃除。

昨年末にデッキを上げて掃除しましたが、枯葉やこぼれた土などやっぱりずい分汚れていました。

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Plan view            July.22.2022

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大型のコンテナーは、デッキの上には置かないようにデッキの長さを短くしています。

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テーブルとイスを置く時、椅子を引いた時のスペースも必要。

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テーブルは昔、Conran shopで購入したFermobのもの。最初は、黒の塗装でしたが、現在、さびてほぼ全体が鉄むき出し。

塗ることも出来るけど、この錆色は、自然の色なので、そのままにしています。D7k_4133_20220722055301

先日、修理して色も塗りなおした室外機上の棚。前の柱を切り、道具を置きやすくしています。

上部には棚受けをつけて、その下には、道具がかけられるようにしています。

エアコンの室外機は、前よりも少し大きいもので少し、はみ出していますが、この棚もまた戻して使えました。

 

床を掃除しつつ、あれこれ、整理整頓できました。

人生残り何年かはわかりませんが、ベランダの家具類や道具類もメンテナンスしながら、使っていきたいと思っています。

 

そうだ、デッキの脚が少しもろくなってきているので、再塗装しなくてはいけない・・・・。

 

 

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2022年7月18日 (月)

Veranda Garden : Moon & candle lights

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                                                                   July.11.2022

先日、寝る前、月明かりがいつもよりさえていたので、ベランダに出てしばらくお月見。

昔、父と行ったSli LankaではPoya Dayという満月の夜のお祭りが寺院であり、その光景を思い出します。

何処も同じ月の夜かも。

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テーブルの上のハリケーン・ランタンやハンギング・ランタンに火を灯してベランダも明るくしてみました。

ひっそりとした中に炎がゆらゆら。

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こんなベランダになりました。2日後あたりに満月だった思いますが、曇り空で見えなかった。

夏は、なんだか昔のことやら故郷のことやら、いろいろ思い出したくなる季節。

 

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Veranda Garden : ムクゲ 2022

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Hibiscus syriacus                            July.10.2022

 今年もムクゲが咲きました。ひとしきり咲いて、今日は蕾がほとんどなくなってきたので、しばらくお休み。

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アジサイ’アナベルは、緑っぽくなり代わりにピンク色のムクゲが元気に咲いていました。

Instagramの動画をとりました。こちらをどうぞ。ムクゲ

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雨が降ったりして、安定しませんが、夏が来た。

 

 

 

 

 

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2022年7月12日 (火)

Veranda Garden : アナベル 2022

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Hydrangea arborescens 'Annabelle'                             June.25.2022

今年もアジサイ’アナベル’がベランダで咲いていました。現在は、梅雨明け宣言と同時に萼片の色が緑に変わりベランダの主役をムクゲにバトンタッチ。鉢植えで育てて14年めの株です。2008年に挿し木をして育てたもの。2年後に開花した時の記事はこちら

今年は動画を撮ったのでご覧ください。音楽付きです。こちら

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                                                                June.25.2022

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バラの花もいいけど、6月はアジサイを見ると、やっぱりアジサイがいいかな、と変わり心を持ってしまいます。

香りもないけど、手がかからないのにこんなに大きく育つところも花丸。

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2022年7月 9日 (土)

The Cinema : The postman from Nagasaki 長崎の郵便配達

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   独身時代、Ralph Laurenの広告写真がとってもかっこよくて、その世界観に憧れて、背伸びしてお洋服を買っていました。素材や縫製もよくて、実は今でも数点現役。ベルトはヴィンテージ感が出て、娘が使ってくれています。そのブランド・イメージを強烈にしたのが、モデルの Isabella Townsend イザベラ・タウンゼントさんの凛とした美しさ。ただの美人さんではなくて、風景の中で遠くを見つける眼差しや子どもと一緒のシーンなら母性やたくましさを感じさせるもので、「こんな女性になりたいなー」なんて一枚の写真から物語を感じさせるものでした。写真家は、Bruce Weber。

2019年9月、沖縄のやちむんを展示しているギャラリーで彼女の写真が載った映画のチラシを見つけました。映画監督の川瀬美香さんの新しい映画の『長崎の郵便配達』という映画で、イザベラさんのお父様が1982年、長崎に行き、取材した16歳の時に被爆した谷口さんの話をまとめたドキュメンタリー小説 ”The Postman’s from Nagasaki” の舞台に娘のイザベラさんが訪れるというドキュメンタリー映画のようでした。映画の公式サイトはこちら

公開された時には、絶対に行こうと思っていたら、コロナの影響で公開の予定が立たなくなってしまいました。監督のブログを時々チェックしていましたが、かなりの待機状態となっていました。この間、イザベラさんと彼女の娘さんと長崎の高校生がオンラインで話をする機会を持ったり、広島の映画祭で上演したりしたようでしたが、劇場公開も決まらず…の状態であったようでした。

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そして、先月、インスタグラムでイザべラさんの近況を伝えるコメントを見たら、「映画が8月5日から公開されることになった!」と書いてあり、日本でのこの夏公開のことを知った次第です。

映画はイザベラさんがお父様が長崎を歩いた場所や感じたことを文章や音声テープから辿る旅で、亡きお父様への彼女の心の隙間を満たしたことでしょう。さらに被爆地である長崎のことを彼女自身が一人の人間として知ることで、彼女自身が平和への願いを確固としていった旅となっていったのではと推測しています。

私の父も、海外に長期滞在が多く、子どもとしては、ちょっと寂しかったような気もします。しかし、むしろ必ずスライドやビデオを見せて現地の様子を話してくれたので「こんな場所が世界にはあるんだ。」と自分の世界観に影響を与えてくれました。

私は父の仕事の関係で広島で生まれ育ったので、原爆に関してもいろいろな話を聞いてきました。今でも帰省する度に必ず平和公園に必ず立ち寄り、平和への誓いを心に刻みます。

以前は、遠い国の美しいミューズのような存在であったイザベラさんがこの映画を通じて、より現実にこの世界をともに生きる人間として共感を抱く存在となっていくような気がします。

 

 

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2022年7月 3日 (日)

Visiting a garden : 八窓庵 札幌

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Hasso-an in Sapporo      designed by Ensyu Kobori

 札幌、中島公園の敷地内に日本庭園がありました。そして、案内板には、「小堀遠州(1579~1647)の茶室」と書いてあり見てきました 。Img_3288

池を囲む森の中に溶け込むように茶室がありました。2棟ありましたが、小堀遠州の茶室「八窓庵」は、右側。左側は札幌に移築された後に増築された部分。

小堀遠州が居城の滋賀県の長浜の小堀城内に作ったものを移転させながら、大正8(1919)に個人によって札幌に移転。昭和4(1919)年に札幌市の所有になりました。国指定の重要文化財。

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蹲踞

ここに移築されてから、露地も遠州好みに整備されました。

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躙り口 Crawl-through

ここから、にじりながら入って行く場所。この上部の軒下に『忘筌(ぼうせん)』と書かれた扁額(看板)がかけられていました。この言葉は中国の荘子の言葉からきていて、遠州は、「茶道には様々な道具が必要だが、それに執着して本来の目的を忘れてはいけない。」という戒めとしてこの草案の名としたようです。

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平面図

この茶室は、2畳台目といって、2畳と3/4畳の点前座という空間。千利休の妙技庵 待庵(1582年年)は、2畳隅炉といって、点前座の部分はないので、さらに狭いことになります。

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外からのぞかせてもらうと中柱が見えました。枝が分かれた部分で片方を切り落とした赤松の幹です。

それから雲雀棚と呼ばれる釣り棚が見えました。

八窓庵の名前通り、開口部が多い造りです。突き当りの壁面に2窓。躙り口側の壁面も2窓。左の障子の部分は下地窓(土壁の芯になる竹組を見せたままにしてある)。覗いている窓は連子窓という窓で下部にさらにもう一つ下地窓があります。天井部分も突き上げ窓があるようで合計確かに8窓。「舞台効果を持たせている。」とパンフレットには書かれてあり、最初はイメージできませんでしたが、客側から点前座の亭主の姿を見ると、逆光の中にそのシルエットが浮かぶように見え、神々しく見えるのだろうと、想像するようになってきました。

本格的な茶室に座ってのお茶を頂いたことはありませんが、いつか、着物を着て日本庭園のお茶を修行の末、いただきたいかなと残りの人生を考えながら、無謀な夢を持ちだしました。

札幌ならではの苦労もあり、冬には、覆いをかぶせたり、上屋が雪で壊れ、八窓庵が全壊したこともあったようです。

400年の歳月を経て、こうして修復をしながら、現存させてきている茶室。これからも札幌の宝として維持していってほしいと思いました。

 

 

 

 

 

 

 

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2022年7月 2日 (土)

Maintenance : 袖用アイロン台の張り替え

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 アイロンをかける時、袖用のアイロン台を使っています。正式名称は、「袖馬」と呼ばれるもの。

筒状の袖や洋裁しながら、ちょっと縫い代を割りたいときなどに使っています。

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しかし、実は、こんなにボロボロ。今朝、張り替えを敢行。

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裏に返して、ネジをゆるめ、ステンレスの脚をはずしました。

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表面のクッション性がもう少し欲しかったので、キルト芯を一枚入れ、表面を覆う白のツイル生地を5㎝ぐらい大きめに裁断

縦中心、横中心にタッカーで本体に布をとめました。

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角は、ひだを取って、バチン。

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元の作りを参考にしながら、布端を覆うように紙を全体に貼りました。

ボンドでもいいのですが、最近、気に入っている「にかわ」を使いました。にかわは、紙箱を作るお店で購入したもので、湯煎して煮溶かして使います。布の重なっている部分にもにかわを塗って、接着。

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脚も戻して、出来上がり。

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完成。白なので、また汚れると思いますが、以前の色よりは、自分の好みに修理。

夏は、実は、アイロンがけをする機会が多くなる季節。

 

このアイロン台も使って、がんばろう!

 

 

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