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2022年6月24日 (金)

Visiting a garden : 銀河庭園 恵庭

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Boat race garden               June.19.2022

Iris sibirica

 昔、真冬に訪れた銀河庭園。その時は、雪が積もっていたので、お庭の手前あたりしか行けませんでした。今回、初夏のベストシーズン。滞在時間1時間でしたが、ぐるりといろいろなお庭を見ることが出来ました。北海道の恵庭市にあります。ちょうど、本州の4月下旬ぐらいの気温かな。

インスタグラムに上の写真のお庭の動画をあげています。音楽も付けたので聞きながら見てください。こちら⇒wendysdesignblog Boat race garden

この庭は、イギリスのガーデン・デザイナー Bunny Guinnes バニー・ギネス さんがチェルシ―・フラワー・ショウに2004年に作った庭です。『地面を60㎝掘った。』と彼女のサイトに書いてあったので、なるほど、と思ったのですが、少し高い位置から植物を見下ろすので、それぞれの植物や庭の構造が良く見渡せました。黄緑色のホスタの柔らかな葉が大きく広がる中、紫のシベリア・アイリスがすくっと立ち上がり、その補色対比がとても美しかったです。

オックスフォードとケンブリッジの伝統のボートのレースをイメージした庭なので、水場が川の流れのように作ってあり、豊富な水と水辺を感じさせる植物の組み合わせが涼感を感じさせ一番印象に残りました。

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Delphinium grandiflorum

同じ庭の突き当りは、ゴシック建築の教会の廃墟のような空間がありました。ステンドグラスの窓枠が木で作られており、これを見ただけでも西洋文化を感じましたが、手前の咲き始めの水色のデルフィニウムと相まってとても美しかった。

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Iris germanica

この庭を出る時に咲いていたフリル咲のサファイア色のジャーマンアイリス。ここが、沈床花壇であることが、写真で見ると確認できます。階段が確かにありました。

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Serpentine garden

まっすくなようで微妙にくねくねした白樺の道。

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Dragon garden

最後にたどり着いたのが、チェルシー・フラワー・ショウのGOLD MEDAL受賞の『薬草商人の庭(1998)』をこの場所に合わせて再設計したドラゴン・ガーデン。札幌軟石で作られた大きなドラゴンの頭があり、びっくり。映画『Never ending story』に出てくるファルコンを思い出しました。龍は、不思議な聖獣。シルクロードを通じて、西洋にも東の果ての日本にもその存在が伝えられたのでしょうね。

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Allium giganteum

アリウムの薄紫の球体がボンボンと見え、ここも今がベスト・シーズン。

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ドラゴンがとぐろを巻いているのが、この段々花壇。両脇に首が置かれている。カスケード(滝)になっていますが、案外その流れは、細い。しかし、両脇に置かれた龍の頭部が大きいので、この段々花壇全体がとぐろを巻いている体に思え、巨大な龍のパワーを感じました。

石材もよく見ると、定型ではなく、その場所に合わせて彫ってあり、曲線を多く使ったデザイン。

石を自由に彫り出す技術は、石灰岩や大理石で多くの彫像や教会建築を作ってきた西洋の石の文化が根底にあっての現代の造園への応用と考えられました。

日本の中に西洋の庭園文化が、入ってきて100年以上経ちました。開拓した土地が生まれ、人々が新しいものを導入しようとする熱意が強いことや梅雨がない気候なので、ヨーロッパの植物が育ちやすい環境であったこと等から、今でも西洋の庭園文化の導入が進んでいるのではないかと思いました。

私の主人は札幌出身、実の祖父母も札幌で学生時代を送ったという縁があります。遠くてなかなか行けない場所ですが、”There is another country ”(もう一つの故郷がある。)と思いながら久しぶりに訪れた北海道に空から別れを告げながら、帰路につきました。

 

 

 

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