Visiting a garden : 曹源池庭園 天龍寺
March.20.2018
久しく桜を見に行こうと思っても飛び出せない状況が続いています。そんな中、4年前の桜の時期に京都に行って桜を見た光景が最近、頭の中をよぎります。よかったな~。保津川下りをして、嵐山につき、天龍寺へ。
竹林を通り、敷地内に入ると少し斜面を下るような感じで池のところまでたどり着きました。その間、枝垂れ桜や石楠花など見事に開花した姿が一気に春が来たと感じさせてくれました。
南側には嵐山。手前の山の端が亀山。断層によって、嵐山は隆起しており、間に保津川(桂川)がある。
亀山は、天皇陵であり、その裾野を平らにして天龍寺の敷地がある。
遠くて肉眼では、よく確認できなかったので、カメラには収めておいた写真。
池の中ほどの向こう側には、鯉が滝を登っていくように見えるという岩や釈迦三尊に見立てた立岩が据えてある。
広々とした池でよどみを感じさせない。水面にさざ波がおこるぐらい、自然に溶け込んでいる。
この庭以降の庭が意図的に様々な景観を凝縮したようなパーツありきの作庭となっていくが、この庭は、石組も昔からここにあったように感じさせる。
天龍寺の開山が夢窓疎石が71歳の時。鎌倉の瑞泉寺の作庭が53歳というから、今までの作庭の集大成。
多くの地で修業し、悟りの境地に至るのに迷いに迷ったと思われる夢窓疎石。その中で、室町時代が始まる頃に足利氏、後醍醐天皇側にも信頼され、仲立ちをしていったという。
このお寺そのものがそういう目的で建てられたもの。
訪れる人を感動させる庭の秘密は、夢窓疎石がたどり着いた境地が根底にあるからだ。
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