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2022年2月23日 (水)

Home Music : Diana Krall ’Wall Flower’

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 冬中聴いていたダイアナ・クラールの2015年のアルバム『ウォール・フラワー』のピアノ譜。年末に頼んで、イギリスから送られてきて、正月明けぐらいから手元にあります。

アルバムの中の曲をサブスクリプションで流していたのですが、CDアルバム自体を買っておこうと思いながら、今日もネットで流していました。

わたしよりちょっと上の世代の方たちが懐かしいヒット曲 哲学的な内省的なぐるぐる寂しげな気持ちを歌った男性シンガーの曲。1970年代のBob Dyran,Paul McCartney,Elton John, Eagles, Gilbert O’sullivan等のカヴァーアルバムですが、Randy Newmanの90年代の曲もあります。

それをダイアナの低いハスキーな曲でしみじみ歌い上げて、どれも彼女の歌のように聴こえます。

特にこのアルバムで好きになった曲は、イントロが哀愁漂う Eagles の ’Desperade’, Randy Newmanの 大らかな優しい気持ちに包まれる ’Fells like home’。

はもるところにMicheal Boubrais 等が加わっていて、一曲、一曲丁寧に録音されています。

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 娘が「アレンジがいいね。ストリングス使ったりして…。」と言って、アレンジを調べて、「David Fosterだよ!」って教えてくれました。

曲だけ流していて、そういう情報一切、知らずに繰り返し聴いていた源は、David Foster だったのです。

2015年のアルバムなので、記憶があってもいいのですが、その頃の私は、たぶん音楽をゆっくり聴いている状態ではなかったのでしょう。

お家時間が増えた今だからこそ、このアルバムの良さを知っているところです。

David Fosterのセンスは、’Hard to say I'm sorry'の時からのファンで、作品の追っかけをしていました。写真のピアノ譜は、Chicago参加以降の代表作のピアノ譜。映画 ’St Elmo’s fire'、'The Karate kid 2' , ’The secret of mysucccess', 等映画音楽の挿入曲も含まれているので、時々弾くと、どれも微妙な音の重なりが教会音楽のように美しい響きです。

そのDavid Fosterが懐かしい名曲をリ・アレンジしているので、なるほど荘厳なイメージも加わり、原曲をより印象深く感じさせてくれるのでしょう。

歌詞の意味も昔は、ほぼ素通りしてしまっていた私ですが、何度も聞くうちにそれぞれの持つ世界観がようやくわかってきたような感じがします。

これからもたぶん、聴くし、CDも手に入れよう。デラックス・ヴァージョンっていうのもありるようだから、よく考えて決めよう。

 

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2022年2月20日 (日)

暮らしの中のMy Work : ミント・グリーンのベロアのスマホ・ケース

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 よく行く手芸屋さんでミント・グリーンに染められたベロアを見つけました。レザー・クラフトは初めてですが、傍らに置かれていた技法の本を見ると、なんとか出来そうかなと思い、スマホ・ケースを作ることに。基本、前のケースは、本体裏にマグネット・シート入りのカバーで、ケースにもネオジム(薄型磁石)が入ったもので、構造を変えないで、カバーを作り変える、というコンセプトで作ってみました。

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参考にしたのは、日本ヴォーグ社から出版された『革の技法』クラフト学園著 です。

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●材料

 表側 ベロア(ミント・グリーン)およそ13㎝×25㎝

 裏革(グレー)薄 およそ13㎝×18㎝

 金具類(真鍮) カシメ、ハトメ、ホック

 フラップ用磁石 凹凸

 革用手縫い糸(麻)20番

 革用接着剤

 トコ・クリアー 革の断面に塗る水溶性合成樹脂  補強材

●道具(なるべく、家にあるもので使えそうなものを使用のため、正式な道具ではないものもありますが、)

 ロータリー・カッター

 ものさし

 ゴム板

 彫刻刀 平刀、切り出し

 菱目打ち 1本刃、4本刃

 金槌

 ハトメ抜き

 目打ち

 へら 

 ローラー 

 革用 縫い針

 ウッド・スリッカー コバを磨くのに使う気の棒

●順序

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① 型紙は、手持ちのスマホ・カバーのサイズを測り、厚紙に型紙を作りました。

② サークル・カッターの刃を革に垂直で当て、物差しをガイドに革を裁断。薄い革を内側に使うので、同じ形でグレーの薄革も裁断。

  ポケットを内側につけるので、ベロアでポケット分も裁断。

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③ 手帳型なので、フラップ用の革も裁断。革を縫い留めるところが分厚くなるので、裏側を少し彫刻刀の平刀を使って、斜めに削ります。

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④ フラップの内側の革にマグネットの凹部分を表側のフラップには、金色のカシメを取り付け。

  革用の接着剤を二枚の裏全面に広げ、しっかり接着。(一度、ミシンで縫ったので、針跡が残っています。)

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⑤ 古くなったスマホケースの縫い目をほどいて、分解。もう後には、戻れません。中にネオジム磁石が厚紙に埋められるようにして5つ入って   いました。これをそのまま、再利用することに。

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⑥ 表革に磁石の凸部分を取り付け。脚の部分を通す穴を切り込み、裏側に座金を通し、脚を垂直に折って留めます。

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⑦ 表革、裏革両面とも接着剤を全面に塗り、フラップをはさんで接着。

端から、3㎜ぐらいのところにヘラで跡をつけます。その凹みをたよりに菱形の穴を4つ開ける菱目打ちをしました。

前に開けた穴に次の刃を一目入れると等間隔に穴が開けられます。

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⑧ 革を立てて、2本の針を使って縫っていきます。

ここでは、ちょうど鋳物のテープカッターに磁石が張り付き、縫いやすかったです。

縫う長さの4、5倍糸は必要。蝋引きの麻の縫い糸の両端に革用で針先が三角形に研いである針を通します。

縫い始めと終わりは、返し縫い。一つの穴の中で2本が交差するように縫います。

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⑨ 革のコバにトコクリアを塗り、ウッド・スリッカーで磨き、つやを出します。

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⑩ ストラップは、表革、裏革を張り合わせて、コバ処理を行ったもので作り、吊り金具は再利用して、ストラップに通しカシメで止めました。

  本体には、ハトメ抜きで丸穴を開けて、両面ハトメ金具を埋め込み。

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⑪ 完成。表面に靴用に持っていたスウェード用の防水スプレーをかけておきました。初めてなので、合計20時間ぐらいかかりました。

ポケットに入れておくと手触り最高!なんだか、可愛いものを持っている感じ!これから使っていると、明るい色なので汚れが気になるかもしれないけれど、気分も春になってきた感じで、ルンルン!

本当は、何も言わないでクールに使うつもりでいたのですが、みんなに「これ、作ったんですよー!」って見せびらかしています。

 

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2022年2月13日 (日)

My Favorite Dessert : C&Fのショコラ 2022

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  今年はお休みの日に時間が取れたので、チョコレートを作りました。親戚に贈るものは、缶に詰め、自宅用は、お重に詰めました。チョコレートは、冬場は冷蔵庫に入れない方が、風味が広がりやすいのでお重に詰めるのは、いい方法。

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昨年は近所に本当のショコラティエさんがお店を出しているので、そこで購入しましたが、チョコレートって一瞬で口の中で溶けてなくなっちゃうので、今年は自作のチョコをしっかり食べたいな、と思い材料を買ってきて一種類ずつじっくり味を思い出しながら作りました。

栗風味のチョコレート アナベル、ドライ・フルーツをのせたマンディアンレーズン入りボンボン・オ・ショコラアーモンド入りチョコレート

今年の新作は、四角いダークチョコレートでまわりを包んだ’The Citron’ テ・シトロン。

レモンとアールグレー風味の紅茶のチョコレート ガナッシュが重なっています。

レシピは、『ル・コルドンブルー ショコラノート』文化出版局 を参考に量を減らして作りました。 

 

●材料 (15㎝角のセルクル使用)

アール・グレーの紅茶   15g

水    25ml

生クリーム  70ml

スウィート チョコレート   100g

バター  15g

転化糖(トレモリン)  10g 甘味の半透明のどろっとしたものです。初めて使いました。原材料 グルコース(ブドウ糖)、フルクトース(果糖)、サッカロース(ショ糖)

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テ・ガナッシュ

●作り方

① アールグレーを水を入れて火にかけ、沸騰したら生クリームを加え、火からおろす。ふたをして15分置き、こして70mlにし、鍋に戻す。

② 刻んだスウィート・チョコレートに沸騰させた①を少量入れ、へらで混ぜながら溶かし、残りも入れ泡立て器に持ち替え混ぜる。

③ クリーム状に練ったバターに②を半量入れて合わせてから残りも入れる。

④ 転化糖も加える。

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⑤ 天板にクッキング・シートを敷きセルクルを置き、④を流し入れ、カードを使って表面を平らにして冷蔵庫に入れる。(冬なので、気温が低く、ベランダに置いて固めました。)

その間にガナッシュ・シトロンを作ります。

●材料

ホワイト・チョコレート  120g

生クリーム        35ml

レモン果汁とすりおろした皮 2個分を煮詰め25mlにしたもの

水あめ          25g

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●作り方

① 刻んだホワイト・チョコレートを湯煎しながら溶かし、沸騰させた生クリームを加え、チョコレートを溶かす。

② 濃縮レモン汁と果皮をくわえ、なめらかに混ぜる。

③ 水あめを加える。

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④ 紅茶のガナッシュの上にレモンのガナッシュを流し込み、ラップをして一日置いて固める。

⑤ 表面が固まったら、ブラック・チョコレートを薄く表面に流し、カードで広げ冷やす。

⑥ ⑤をひっくり返し、裏面にも同様にする。

⑦ セルクルのまわりをバーナーで温め(なかったので、布巾をお湯につけたものでまわりを温めました。)、セルクルをはずす。

⑧ 2.5㎝角の温めたナイフでカットする。

⑨ テンパリングしたブラック・チョコレートを作り、チョコレート用フォークで一つずつ、コーティングしていく。

 

以上のような作業順ですが、⑨が一番うまくいきませんでした。

まず、コーティング用のチョコレートの量を少なすぎて、きれいに沈められず、こてこてのコーティングになってしまいました。

また、途中、ブルームを作ってしまい、不思議なマーブリング模様入りのコーティングをしてしまいました。

 

ここは、たっぷりの上掛け専用ブラック・チョコレートを次回は、準備するようにしようと思いました。

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しかしながら、なんとか、恰好はつき、深夜1時頃にすべて完成。朝起きてから、箱詰めを行い、宅急便で親戚に発送。

プロジェクトは終了。

今日は、続々と連絡が届き、皆喜んでくれました。

 

テ・シトロンは今までにない酸味とクリーミーなガナッシュで、口に入れると複雑な味が広がり、面白い。

上手く作るのには、あと3回ぐらいは、作らないといい形にはならないな。

あと5年後には、上手になることを目標に来年もまたやってみよう。

 

 

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季節のGarden Work:鉢植えのバラの土替え 2022

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                        Feb.6.2022

 寒い日が多い冬ですが、少しずつ春を感じるようになってきました。少し、昼間に暖かい日にベランダのバラの土替えを行いました。

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生育旺盛なバラを鉢からバラを抜くと、元気な白い根が下の方に伸びていました。ジュビレ・アンぺリアルというバラ。

古土を落とし、根を1/3ぐらいハサミで切りました。古土をふるいにかけ、根を取り除き、大きな赤玉土や鉢底石を集め再利用。Img_1985_20220213173101

赤玉土中粒 一袋、古土(ヤシガラチップ入り)   6割

バーク堆肥 一袋、     3割

もみ殻燻炭         1割 

ゼオライト         0.5割

有機石灰          少々

ベランダにシートを引いて、上記のような配合で混ぜます。古土は、緑の箱に入れておき、休ませておいたものを使用します。

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① 鉢底ネットを敷き、鉢底石を3㎝ぐらい入れ、用土と1/3ぐらい入れます。

② 顆粒の有機質の元肥を一握り入れ、用土とよく混ぜ、根を開くようにして、バラを鉢に入れました。

③ 接ぎ木部分が埋まらないようして、用土を根の周りに入れました。角材で苗を支えておくと用土を入れやすいです。こちらを参照

④ メデールを水に溶かし、潅水しておくと、植え替えのダメージを軽減してくれます。

⑤ 最後に枝の剪定を芽の上で斜めに行いました。

 

いつも、ちょっと冬場の負担ですが、これを行わないと鉢バラは、限られた土の中で生育しているので、生育不良になっていってしまい、いい花が咲きません。

2022年現在は、以下のバラをベランダで育てています。

Moonlight

La France

Jacqueline du Pre

Jubile Imperial

Honorine de Brabant

Coupe d'Hebe

 

 

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Visiting a Place:伊豆の国 願成就院

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Ganjyojyu-in            Jan.30.2022

 かねてから訪れて見たかった静岡の伊豆の国市にある願成就院に先日行ってきました。

寺の創建は、奈良時代と伝えられていますが、鎌倉時代、文治五年(1189年)に北条時政が真言宗のお寺として建立しました。北条義時、泰時と3代に渡って堂塔、庭園を整備していきました。

お堂は守山という標高 100mの山を背後に建てられています。奥の御堂は昭和30年(1955年)に建てられたもの。

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お寺のパンフレットによりますと、『その伽藍構成は、奥州平泉に藤原三代の偉業として伝えられる、中尊寺・毛越寺・無量光院の中の毛越寺を模したもので、山門を入ると大きな池があり、その池の中島にかけられた橋を渡って参詣するというもので藤原時代特有の寺院様式であった。』そうです。昨年11月に行った鎌倉の永福寺も毛越寺に影響を受けたものでしたが、こちらも同じでした。その時の記事はこちら

鎌倉から奥州征討と言って、攻め込んでいったわけですが、北条氏もその仏教文化の水準の高さに大いに感銘を受けたということでした。

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現在は、発掘調査の後は、埋め戻してあります。この辺りには、南塔があった所。

「願成就院跡」は国の史跡に指定されています。

御堂の中に模型があり、それと伊豆の国市の『北条義時がうまれた里「伊豆の国」の中世』というパンフレットの中の「発掘調査で見つかった堂跡・塔跡と池の推定位置」という図からイメージして私が描いたのが上の図です。

鎌倉時代の門の位置や池の橋の位置がお堂につながることを考えると、模型の橋の位置とは異なり、「北側に山門があったのかな。」と迷い、ここには、はっきりと描けませんでした。しかしながら、反り橋のある蓮の浮かぶ池を有した浄土式庭園が造られていたことは確かで、優雅な浄土の世界を具現化していたのです。現在、池のあった場所は住宅地になっています。

 大御堂には運慶が造仏した本尊の阿弥陀如来坐像、毘沙門天像、不動明王像、童子像二体があり、合わせて五体が国宝に指定されています。

三浦半島、横須賀市の浄楽寺の阿弥陀如来、毘沙門天、不動明王の三像と作られた時代も近く姿が似ています。こちらの仏像がとても素晴らしいので、和田義盛も運慶に造仏を頼んだと言われています。  

本尊の阿弥陀如来坐像は、室町時代、戦国時代に寺が兵火に見舞われた時に焼けたのか、表面の漆が焦げて黒くなり、剥落も激しく痛々しかったです。螺髪も前頭部周辺が欠けており、眼が後世に修復されたということなので、顔の前面に倒れる、もしくは何かがあたる等、衝撃があったのではないかと思いました。

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帰ってから、運慶特有の仏像が持つ眼の力を感じさせる表現について、詳しく見てみました。

上の図は瀬谷 貴之著『運慶と鎌倉仏像』平凡社刊 コロナブックスの2体の仏像の横顔の写真をトレースしたものです。

左側の願成就院の阿弥陀如来は 右の浄楽寺の阿弥陀如来像の横顔と比較(真ん中に両方を重ねた図)してみると、上下の瞼のふくらみや眼の開き具合、鼻の形、口のつき出し方等、違いがありました。浄楽寺の方が彫りが深いお顔。

眼球の入った瞼のふくらみをも表現する運慶は、解剖学的にも人間の体について理解しており、それを木彫りの仏像に表すことができる本当の天才であったことを改めて確認しました。

「東洋のミケランジェロ」と私は思っています。

願成就院の阿弥陀如来像の修復は、もしかしたら、元の目鼻の位置から掘り下げて彫ったものではないか、と思いました。

 奥の収蔵館に政子地蔵像がありました。こちらも印象に残った仏像で、大変端正な美しい顔立ちでした。政子の七回忌に奉納された仏像でこれも運慶では、と思って調べてみると、運慶はその頃は、亡くなっていました。

家にある運慶の本を見てみると、政子地蔵像と似ている仏像を運慶の父の康慶が静岡の瑞林寺に、運慶も京都の六波羅蜜寺に作っていました。

慶派という工房の中で、微妙に作風はそれぞれ違うことは、わかっていましたが、スタンダードな形は、正確に技術が代々伝えられていることに改めて気付きました。

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守山に登ってみました。この日はあいにく富士山は見えませんでしたが、末広がりな富士山を望むこの土地から、北条氏が鎌倉幕府を束ねる役割を果たそうとしたことがわかったような気がしました。

 

 

 

 

 

 

 

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