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2020年1月13日 (月)

Basket collection : 岩手の丸盆笊

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たぶん、2012年の夏。横浜のそごうで日本の職人・工芸展のようなものが催しであり、その時、作っている方から購入した竹の丸笊。

家族四人でざる蕎麦やざるうどんを食べる時にちょうどいい一尺(30㎝)。

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高さは2寸〈6㎝)を目安に作られているよう。

このヨコから見た時のカーブが深すぎず、浅すぎない所が、笊蕎麦を覗きこまなくてもとりやすい。水分も適度に残しつつ麺がはりついたりしないで、最後まで仲良く麺を取り合えます。

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竹ひごの縦、横ともに竹の表皮を裏面に向けて使っています。縦ひご6㎜、横ひご3㎜。

ある程度の水分を吸収する役割を表面にもたせるためにこのようにしているのかな、と思います。内側のひごは断面がかまぼこ型に加工されているような気がします。

縁かがりも竹の表皮のみ。

今使って9年経ちますが、竹の繊維がささくれたり、網が破れたりは、なし。竹の繊維を熟知して鉈(なた)を使う技を持った人が作ったものだから。

ほぼ毎日、切った野菜を入れておいたり、魚に塩をする時、また、茹でた青菜や麺もこの笊にあげ、調理の初めから、終わりまで使いまわしています。

お値段は、お札が何枚かなくなったけれど、作ってくれる方のお礼のような気持でお代をお支払いしました。

今、何でも安くものが買える時代ですが、本当に丁寧に作っていることが確認できることや自分の感覚でものを選び、作った人にお代を払うことがほとんどなくなってしまいました。

一緒にいた子どもたちもこの笊を作っている職人さんから買ったことを覚えており、思い出となっています。

 

 

 

 

 

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コメント

Wendyさんこんにちは。

私も同じような時期に、西武デパートで買ったものを、とても大事に持っています!

あまりにも気に入って、西武に問い合わせて、作っていた方を教えていただいたところ、HPを見つけ、小さな笊も購入したのですが、その後、今作られている物だけで終了ですとなり、もう作者が作れなくなっているのだと感じました。

その小さい笊はボロボロなのですが、私もつい最近、その笊が愛おしくて写真を撮ったところでしたので、思わず書き込ませていただきました。

投稿: nori | 2020年1月19日 (日) 12時04分

noriさん、笊のお話、お聞かせいただき、ありがとうございました。
本当に丁寧に作られていましたよね。
毎日、感謝しながら、使っています。

投稿: Wendy | 2020年1月30日 (木) 21時43分

Wendyさん、本当に、触ってわかる素晴らしさなのですよね。今、理解されにくい熱い思いを自分のところに書いてきたので(^^;お時間あったら覗いてください。

こちらに書き込み失礼しますが、高知の和田のお話もとても興味深く読ませていただきました。

投稿: nori | 2020年2月12日 (水) 19時03分

笊もネットで見ると、コメント付きでいろいろ手に入り、納得して購入できそうな世の中ですが、時間が許すなら、やはり本物を見て判断したいと思います。

言葉ではなく、そのもの自体が発する気配を感じたいと思っています。

投稿: | 2020年2月15日 (土) 23時06分

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