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2019年3月15日 (金)

季節のBlooming Flower : オオカンザクラと『奇想の系譜』展

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Cerasus × kanzakura 'Oh-kanzakura' 10.March.2019 at Ueno Park

上野の東京都美術館にて行われている『奇想の系譜』展へ行ってきました。美術史家の辻 惟雄氏が雑誌『美術手帖』に1968年の7月号から12月号に連載した原稿に手を加えて出版された本『奇想の系譜』で紹介された江戸時代の絵師の作品を一堂に展示したのが今回の展覧会。

村上龍氏が辻先生のこの本に影響を受けたことを紹介していたことから。私も読んでみたいと思い、東京国立博物館の書籍部にてちくま学芸文庫より再出版されていた文庫本を入手したのが4~5年前。

タイトル通り、一癖、ふた癖ある江戸時代の画家が紹介されていました。今回、その本の白黒写真を見ながら、それぞれの特徴をイメージしていた本物の作品が見れるということで、行ってきました。

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 上野公園では、早咲きの桜が数種類咲いており、それを見ながら、美術館へ。写真のオオカンザクラは、染井吉野よりもピンク色が濃く、下向きに房咲きに咲いていて、とても可愛い。

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大島桜と寒緋桜との交配種らしいです。大島の花の大きさと寒緋桜の下向きの花つきの様子を受け継いでいるよう。

 『奇想の系譜』展の印象は、岩佐又兵衛の緻密な筆さばきに驚いたこと。武士の家に生まれながら、信長との戦いで敗れた家の子で素性を隠して育った又兵衛。昔、NHKのドラマで平賀源内が出てくる時代劇がありましたが、又兵衛がその中で浪人のような風貌で絵を必死に描いていたことを覚えています。本物の又兵衛の絵は画業への執念を感じるものだった。

それから、狩野山雪について。本を読みながら、狩野派の中でも王道が出尽くした後の別の表現を求めてあえて、奇妙な構図を取り入れた画家ととらえた画家でした。ルネサンスの終わりの方で、マニエリスムが生まれたような流れに似ているのかな、と思いながら知った絵師。

展覧会には『梅に山鳥図』襖絵がありました。本物を見ると、それほど、変わっているようには感じませんでした。

それは、自分が自然の中で実際の梅の古木を見ると、結構、倒れ掛かった枝にも脇芽を伸ばし、そこに花を咲かせる梅を見かけることがあるからです。

本当は日本の土地に合っていない「生きにくさ」を感じる梅。枝を深く剪定されながらも細い枝を出し、花を咲かせようともがいているようにも見えます。あたりがまだ寒い時期に花を咲かせていく姿も外来を感じさせる季節を取り違えている様子。その梅の違和感のある姿をそのまま描いているように思えました。

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