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2018年8月22日 (水)

Visiting a garden : 北川村 モネの庭

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Monet's Garden in Kitagawa, Kochi prf, Japan 16.Aug.2018

高知の北川村にある『モネの庭』の睡蓮の池。さすがにモネの絵を重ねて見てしまった。ジヴェルニーでは、気温が低くて開花しない熱帯性の青い睡蓮’ウィリアム・ストーン'が咲いていた。

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Nymphaea caerulea "Blue star" William stone 1899

花茎が長く水面から立ち上がっている。アフリカから東南アジアに生育する睡蓮。

睡蓮の品種改良がフランスの育種家によって1880年から1900年の間、盛んに行われたそうだ。モネが庭を作り出したのもその頃であり、いろいろな品種を植えてみたいと自分の庭の池に植えたのだろう。品種改良された年もモネの時代と重なるし、時を超えて、モネが見たかったこの青い睡蓮の開花が高知で実現したという。

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高知市内より南東に向かう国道55号を車で1時間ぐらい走ると北川村。フランスのジヴェルニーにあるモネの庭に世界で唯一名付けることを許されたお庭。2003年に開園。庭園管理の方は、ジベルニーにも行って研修されており、フランスより芸術文化勲章を授与されている。

モネ自身の言葉、『私は、自分の庭の睡蓮のすばらしさに気づくのに時間がかかった。もともと楽しみで植えた睡蓮を、絵に描こうとは考えもしなかった。風景の良さはすぐにはわからない。ある日突然、私は自分の池のすばらしさを発見し、すぐにそれを描き、それ以来ほかの題材をあまり扱わなくなった。』

絵を描くために睡蓮を植えたのではなく、植物が好きで庭作りに夢中になった後、それを絵に描くようになった、という順番らしい。

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麦わら帽子をかぶったモネさんが立っていそうな太鼓橋。ペンキの色はエメラルド グリーンに少し白が入ったような色。太鼓橋が朱塗りだったら、また庭も違って見えただろう。

しかし、日本庭園の特徴である周囲の風景を取り入れた池を中心とする回遊式庭園となっている。
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ベンチもモネの庭にあるものと同じデザインのものが置かれていた。ベースのアイアンのデザインがいいな。

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Rosa_roxburghii

整形式の庭園『花の庭』に咲いていたイザヨイバラ。少し、紫がかったピンクの色がきれい。

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今の季節は、ダリアがきれい。

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hyreus decorusナミルリモンハナバチ 

青い蜂がオミナエシに寄ってきていた。初めて見た。幸せを呼ぶ蜂だそう。

参考文献:タキイ 『はなとやさい』2018年6月号
       『Monet』ジェラルド・ヴァン=デル=ケンプ

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