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2017年8月27日 (日)

Natural Beauty : Sandankyo

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子どもの頃よく訪れた、恐羅漢。広島で一番高い山で県の北西部に位置する。あたりは、西中国山地国定公園。昔は、川沿いを走る列車もあったが、今は廃線となり、車でしか行けない。ということで、なかなか、行けなかった。この日は、帰省中だが、カーシェアリングを使って、パパに運転してもらって、山深い所まで、連れていってもらった。たぶん、30年ぶりぐらいだろう。

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昔、山小屋のまわりは、背を覆うほどの草が生い茂っていた。今は、ブナの木に囲まれ、緑陰の中に山小屋があった。周りの山を歩きながら、つくしやぜんまい、秋は栗など、いっぱい取って家に帰り、食べるためにいろいろ下準備して食べたものだ。

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柴木川

その後、三段峡に行ってみた。こちらも久しぶり。国の特別名勝になっている。河原の石や山肌の巨岩、川の流れ、覆いかぶさるように枝を伸ばす樹々の様子は、山水画の世界。このあたりは、結晶している部分が少ない岩だったので、高田流紋岩と呼ばれる石であろう。

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二段の滝を目指して歩いていく。川沿いに数メートル上がった部分に遊歩道を作っているのだが、これが大変な苦労であったことを歩きながら思う。

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岩肌には湧き水が滴っている。赤い。鉄分が多そう。

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渡し舟に乗って、たどりついた二段の滝。水が冷たく、透明度が高い。

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三段の滝にも行ってみた。久しぶりに山の中を歩いた。自称『元祖 山ガール』の母は、現在84才。孫娘と先頭を交代しながら、さっさっと歩く。およそ3時間歩き回った。

また、もらったパンフレットの中に「たたら製鉄」の跡がある、とのことで、帰ってから調べると、このあたりの滝山川流域に山陰型花崗岩に覆われた地域があり、その中に含まれる磁鉄鉱がその原料となったことを知った。
これは、広島型花崗岩よりも新しい時代に作られた深成岩で鉄分を含む。

岩石中にわずかに含まれる鉄を取り出すために、多くの花崗岩が砕かれ、水を使って洗い流し、比重による選別が行われた。これは鉄穴(かんな)流しと呼ばれる。

流された土砂は、太田川に流れ、広島の河口のデルタ地形を作る一因となった。

人為的な土砂の流入は川底の上昇も招き、洪水の原因にもなった。1617年、広島城の石垣が壊れるなどの水害をもたらしたので毛利家に代わって安芸の国を治めた福島家は城を直したが、それが元で転封。浅野家に城主が変わり、治水対策として、1628年鉄穴流しを禁止し、広島平野の干拓等にあたったということだ。

1246年のこの地域からの献上品の中に鉄があったという記録から禁止されるまでのおよそ300年は鉄穴流しを行ったことで、現在 広島現代美術館のある比治山は島だったものが1600年頃には、陸つづきになっていた。

広島藩での太田川へつながる鉄穴流しは禁止だが、たたら場では、豊富な森林資源と豊かな水と島根で選別された砂鉄を使って、鉄は引き続き作られた。水運によって運ばれ、太田川下流域では、鉄の加工がさかんに行われた。それが、今も広島の産業として残っている。

結晶の大きい深成岩である花崗岩は、地下水に含まれるに二酸化炭素によって、粒子がバラバラになった真砂土に変化することも土砂の流入の原因だが、たたら製鉄による鉄穴流しも相当な量流されデルタ形成の一因となったことを知り、驚いている。


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