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2016年5月23日 (月)

Visiting a garden : バラショウ 2016

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Laurent.B Bouquetier            May.15.2016

2006年にガーデン デザイン部門で入賞させてもらってから(その時の記事はこちらこちらをどうぞ)
ちょうど10年が経ちました。「今年は、育てているバラも咲きだしていることだし、のんびり家バラでお休みの日、過ごそうかな。」と思っていましたが、やはり、テレビで紹介されたのを見て翌日、いそいそ、国バラを観に西武ドームまで出かけていきました。

写真は、毎年楽しみにしている ローラン ボーニッシュさんのコーナー。フランス文化を一貫して紹介してくださっており、毎年試行錯誤されながら、テーマを決め、作りあげているところが、非常に素晴らしいと思いながら、わくわく見させていただいております。

今回は庭が併設の花屋さん。渋めの葉色の樹木、草花などの中にフーシャ ピンクのバラのラウンドのブーケの色が目に刺激的。

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これなんだらう?葉を見ると柏葉アジサイの系統、ガクアジサイのようなつき方。萼片の枚数が5枚はっきり見えて、かわいい。

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これなんだろう?2 斑入りの菩提樹?とにかく、野趣あふれる感じが出ていました。

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ローランさんの花屋さん。今年の外壁の色は、バラ色。私には、この色を使うセンスはほとんど持ち合わせていません。それをさらりと目の前に見せてくれるところが、ガーデンショウならでは。

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花屋さんのカウンターや道具なども置いてあります。注文を受けて、ブーケを作っている途中の様子も伝わってくる設定で隅々までじっくり見ていました。

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新発表のバラコーナー。

気になったのが、デルバールのエドワール マネ。印象派の火付け役となったマネの名前がついているバラ。マネの絵のようにキラリと光る色が隠されれいるような組み合わせの美しい絞り模様のバラ。デルバールのが画家シリーズは、印象派の画家たちの名前をつけたバラが今までも出ていますが、今更ながら、「マネのバラってなかったっけ?」と思いながら、カタログを見ましたが、なし。マゼンダ ピンクどパステル イエローの絞りが、ベリー系のジャムの入ったようなアイスクリームに見えて、美味しそう。

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「もうバラは、持って帰らない。」と言いながらこの看板を見て、気が変わりました。昨年、83歳で亡くなられたフランスのアンドレ イブさん作出のバラがバラの家さんのブースにて新苗、大苗ともに販売されていました。

2012年 世界文化社より出版された『別冊 家庭画報 バラ愛好家のガーデン スタイル』に「フレンチ ローズの神様と称えられる・・・」とアンドレ イブさんは紹介されており、現地取材のお庭で降るように咲いているバラの姿がとても自然な咲かせ方で印象に残っていました。この時は、イブさんのバラは日本ではまだ販売されていなかったので、よけいに憧れを抱いていました。

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今回、私はマンションの共用部で育てるために アカデミーオルレアンというレモン色のバラの新苗を購入しました。
10年以上育てていたアイスバーグをおととしの残暑の9月に水切れで枯らしてしまい、ぽっかりとその場所が開いているところに育てていきたいと思っています。

ラベンダー色のクレマチスとのコラボレーションを考えて、黄色のバラを考えていて、数種類の候補も会場で検討したのですが、初物といったところで、アカデミー オルレアン決定。

かなり、耐病性もあり、金賞をたくさん受賞しているバラのようなので、その真価を育てながら実感したいと思います。

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2016年5月 7日 (土)

暮らしの中のMy Work : 檸檬柄のランチョンマット

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今年の早春にレモンの部分に少し黄緑のぼかしいれた手ぬぐいを見つけ、ランチョンマットに仕立てました。国産レモンを最近は買うようになっていますが、ぼこぼこした無骨なレモンにこの日本で作られた手ぬぐいはぴったり。

母が3月の末に我が家に訪れた時に、これを使ってもらいました。マットもお客さん用も別に取っておくといいと思う。

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代官山にある『かまわぬ』の本店。実は、ずっと前から行きたかったのですが、なかなか、本店にたどり着けなかった。でも、この日は、娘が、ちゃんとスマホで道案内してくれました。落ち着いた日本の木造のたたずまい。入る前からわくわく。お店の中は、たくさんの種類の注染の手ぬぐいが並べられ、一つひとつの図柄を見させてもらい、レモン柄とソラマメ柄の手ぬぐいを購入しました。

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裏布は家に何かあるだろう、とごそごそ探していたら、以前、晒を黄緑色で絞り染めしたもの発見。反物の布は、反物で合わせる方が、四辺がつれたりしなくていいみたいです。幅がほぼ同じの布なので、洗濯後の収縮が同じ方向なので、いいようです。手ぬぐい一本を半分に切り、その長さに合わせて、裏地の晒をカット。

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中表に布を合わせ、軽くまち針で打ち、三辺と残りの一辺には、返し口分を残してミシンで縫いました。

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縫い終わったら、縫い目の部分を一度平らにアイロンを当ててから、縫い目に沿って、裏布側に縫い代を折り、アイロンをあてます。こうすると、表に返した時に、微妙に表布が裏布にかぶり、縫い目が控えられます。

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返し口を手縫い糸でコの字とじします。

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てろんと二枚完成。檸檬のいきいきとした図柄が気持ちを元気にさせてくれるようなマットが出来上がり。

ソラマメ柄もこんな風に仕立てようと思っています。ちょうど今、ソラマメの季節なので・・・。

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2016年5月 2日 (月)

About An Artist : 若冲好み

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Paeonia suffruticosa    at Ueno Toshogu Peony Garden      Apr.30.2016

お休みなので、朝から上野の東京都美術館で行われている『若冲展』に行ってきました。お天気も良かったので、私たちと同じく気合を入れてきた方が多く、長蛇の列。一時間以上並んで、入館。丁寧に彩色された若冲の作品群が並んでいました。ここ10年ぐらい前からでしょうか(正しくは2000年に京都国立博物館での『特別展覧会 没後200年 若冲』以来、東日本大震災後のプライス コレクションの公開などTVや出版物で盛んに紹介され、それを通して知っているかのように思っていましたが、本物は、見ていなかった・・・。今回の展覧会で私もやっと、若冲自らの筆跡をゆっくり味わうことができました。

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村上隆さんが紹介されていた辻惟雄先生の『奇想の系譜』は、数年前、文庫本になっているものを入手し、読んでおりました。この1970年に出版された本での紹介も若冲について詳しく書かれており、やはりおすすめの本です。

P7160997_2Lilium 'Passion' オリエンタリス系 カノコユリより作られた系統
若冲は、カノコユリLilium speciosumを描いている。

私が育ててきた植物で若冲の描いたものと似ている植物の写真を集めてみました。

植物が好きな私が本物を見て気づいたことは、描かれた植物の品種が江戸時代でもいろいろあったのだな、ということ。特に『動植綵絵』は、斑入りの花を多く描いていました。また、一重、八重の存在する梅も八重の梅というスタンダードではない方を描いていたりして、珍種を好んで描いた趣味が伺えます。光琳の梅と言えば一重の紅、白となるところを、若冲は八重の淡いピンクの梅を取り入れたりしていた。かなりの植物通。

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Ipomoea purpurea セイヨウアサガオ 斑入り 丸葉  
若冲の描いた青の斑入りのアサガオはIpomoea nil二ホンアサガオ 葉の形が三裂 江戸時代にアサガオの突然変異種のブームがあったらしい。

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Hibiscus syriacus 八重のムクゲ 赤い斑入り 
若冲は同じアオイ科の斑入りの芙蓉(フヨウ)を描いていましたが、それも白に赤い絞り模様。

絵画のモチーフとして、スタンダードなものを入れた時と、そんでない時の差は何だろうか?視覚的には、スタンダートなものが分かりやすい色、形であり、一目でそれとわかる。=人間、何が描いてあるかとわかるとそれ以上は見ない。反対に一見、それとは思えない色、斑入りや花びらの枚数の多い珍種が描かれていると、見る人は「あれっ、これは?」と思い、背景に描かれた植物もじっと見ていく効果をもたらしているような気がしました。

本人は、本当に珍種の妙が好きで、どうせ描くならと描いたのがそもそもの動機だと思いますが、それらを描くために若冲自身も植物の手入れをしたあるいは、開花時期を熟知して、そこに写生に出かける等、園芸家のような行動(私の行動とも同じ)もかなりあったのではと思わずにはいられません。

バラもあり、一重のものは、ナニワイバラのよう。これは、牧野富太郎氏が1704年から1711年に中国から輸入されたものが、大阪で紹介されたのでナニワイバラという名前になった、と記されているようで若冲も、いろいろなものが集まってくる京都にいたので園芸文化のトレンドもキャッチしながら画題に取り入れていったことがわかります。

描かれた植物は、今でも同じようなものが市場にあり、栽培できますが、どれもセイヨウ・・・とかいう交雑種になって、日本に里帰りした植物となっています。日本の植物が若冲以降、18世紀以降、西洋に紹介され、品種改良の元になっていったわけです。鎖国状態下の日本で愛されていた時の植物の姿を留めているとも言えます。

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アオスジアゲハ                                    

これは、やっと写真に収めたアオスジアゲハです。花壇の手入れをしていた時に撮影したもの。若冲もアオスジアゲハがシャクヤクの花にとまろうとしているところを絵に描いていました。ちょうど、展覧会の帰りに寛永寺の牡丹園で若冲の絵とそっくりのリアル体験をしましたが、本当に「あれっ!」と思うほどの瞬間の出来事でした。

写真に収めるのもやっとの一瞬の昆虫の動き(鳥、小動物も含めて)や風になびく植物の姿をとらえて書き留めた若冲の観察眼と執念はすごいものだと改めて感じています。

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そんな若冲の自然を追い求める姿が伺えて、今回の若冲展は、私にとって若冲のイメージをより深めてくれるものとなりました。

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