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2015年11月23日 (月)

Beautiful Things : ヤドリギのペンダント ライト

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だんだん冬に近づいてきています。ずっと前に東京たてもの博物館にある三井家の邸宅に行った時に「きれいだな。」と思って写真に撮っていたライトを紹介します。

このライトは、ヤドリギの形がライトのまわりにデザインされていました。ヤドリギの実の乳白色の透明感とガラスが重なり、スーッと冬の冷気を思い出させます。

本物のヤドリギは、一度花屋さんでみかけたことがありますが、あとはイギリスのインテリア雑誌の12月号に4ページものとても美しい写真が載っていたのを、その実の美しさに溜息まじりに見とれていたのが私のヤドリギの印象。
まるでライチーの果肉のような実がなんとも不思議。今回、ブログで紹介するにあたり、調べていくと、このライトはあのルネ ラリックの作品であるということがわかり、このライトがずっと心にひっかかっていたわけがわかった気がします。ラリックのもの作りの感性はやはり素晴らしい!!

三井八郎右衛門高棟が大磯の城山荘を建てた際に使われたライトのようで、2度の移築の末、今の場所にも使われているようです。

英語でヤドリギは Mistletoe といいます。

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Viscum album                                  Jan.2008

これは、北海道のニセコ近くで撮った写真。冬に北海道をドライブしていると、こんな景色をよく見ます。車から降りて、木に登って、ヤドリギを取って、その実を直に見たい衝動にいつもなりますが、そんなことは無理。

イギリスの雑誌の文章には、ヤドリギ Mistletoe について

『ヤドリギの下でキスすることは、古代ローマの祭り Satunalia に時代を戻すと、結婚の儀式に関係している。時代を越えて、ヤドリギは奇跡的なヒーリングの力を授けるポジティブな力を持つ植物とされている。

古代GaulやCelt ケルトではドルイドの僧は、ヤドリギを一月上旬に金の鎌で木から切ると、それを受けとった人に、繁栄をもたらす「聖なる植物」として、扱っていた。』

等のヤドリギの歴史上のいわれについて紹介していました。

植物学的には、ヤドリギは、寄生植物であり、その実には毒性があるそうです。実を食べた鳥はそれをすぐに排泄します。粘性のある状態で他の木の樹皮にくっつき、栄養をもらいながら、そこで生長するようです。

木字体にはダメージを与えない。

不思議な植物ですね。また、大昔の人もその魅力に気付き、別格扱いをしてきたということが、わかり、一層、木に登って、釜でヤドリギを切りたくなってしまいました。

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