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2015年10月13日 (火)

Le Cinema : ヴェルサイユの宮廷庭師

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昨日、娘と映画に行きました。英語のタイトルは "A Little Chaos(小さな混沌)"邦題『ヴェルサイユの宮廷庭師』。娘が小学生の時に世界遺産について調べ、その時、「いつか一緒に行こうね。」と約束しましたが、まだまだ、先でしょう。しかし、映画なら行けるので、公開2日目、早速行ってきました。その時の記事はこちら

ヴェルサイユの庭園の中に『小さな森の舞踏の間』という実在する場所があります。そこを架空の女性の造園家 サビーヌ・ド・バラがル・ノートルの監修の元、その感性をいかして作った、という設定となっていました。ル・ノートルの作った秩序 Order の中に少しの混沌 Chaos を持った部分を女性造園家がもたらしたということで "A Little Chaos" というタイトルになっています。

サビーヌ・ド・バラを演じるケイト・ウィンスレットは、たくましく美しかった。『タイタニック』の時も感じましたが、彼女の横顔は、ギリシャ彫刻のように普遍的な女性美を備えており、今回もそれを感じながら見ていました。

映画の中の印象に残ったフレーズは、正確ではないですが、次のようなフレーズ。

『エデンの園を追放されてから、人間は庭を作ってきたけれど、いまだエデンの園を越える庭を人間は作れないでいる。』

そうか。なるほど、人が庭を作る動機をそこに持ってくるのか・・・。私も平安な気持ちにさせる庭が好きだな・・・・。

『それぞれのバラは、自身が知らないうちに咲き、やがて枯れていく。バラの望むものは、太陽と…(あとは、忘れ)です。』

自らを太陽神アポロンの重ね合わせていたルイ14世に国王として人々の前に君臨する役割を、自然界における太陽の役割にも重ね合わせたサヴィーヌの話がひどく心に響いたシーン。

ルイ14世がどうしてヴェルサイユに宮殿と広大な庭を作らせていったのかを『権力の誇示』だけではない別の面、思想的な面もいろいろあったのではというお話になっておりました。

制作は、イギリスのBBC films。フランス語だろうと勝手に思っていましたが、英語で始まったので最初は変な気分でした。
音楽は、その場面ごとにじわじわっと効果的に挿入され、涙をそそるシーンにもピアノが響いていました。
衣装の色、生地に質感、形。これも素晴らしかった。

ということで、良かったです。ファンタジー映画から少し卒業しつつある娘も同感だそうです。

おみやげにヴェルサイユの庭園の庭師であるアラン・バラトン氏 の『庭師が語るヴェルサイユ』Alain Baraton
" Le Jardiner de Versailles"という本を買ってきました。

1990年、1999年と暴風雨で庭園の樹木が相当根こそぎ倒れるということもあったということが、冒頭に書かれていました。樹齢300年、植えて200年の木が倒れたよう。

元の土地が蚊の出るような湿地の森であったヴェルサイユの地質に外来のものも多い樹木が根をどれだけ張らせることができているのかな、とか近頃の気候の変化による被害に対して日本と同じく注意が必要になってきているのだな、とか読みながら思っています。

秩序を維持するための庭師の苦労や歴史的なことなどにも触れているようで、興味を持って読み進められそうです。

ヴェルサイユの景色を想像しながらバラトン氏の本も読んで、いつか、ゆっくりヴェルサイユを訪れたいと思います。ルイ14世おすすめコースをたどるのも面白そう。

『小さな森の舞踏の間』も映画を思い出しながら見るといいだろうな~。

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