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2013年2月16日 (土)

About Pottery : ぶどうの葉のレリーフのある皿 

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これは、数年前に購入した Comptoir de Famille の陶器。グリーンとオリーブグリーンのガラス釉がブドウのレリーフの上に施され凹部に溜まり、濃淡を作ってきれいです。家のウォール ライトのある壁面に飾っています。

あれこれ、買うと物が増えるので、陶磁器もなるべく、増やさないようにしていますが、これは、昔、購入した料理家の上野麻梨子さんお『DINNER』というフランス料理の本に載っていたブドウの葉模様のレリーフのある皿に似ていました。Williams-Sonnmaでもグリーン釉薬のものを扱っていたような記憶があります。その当時は、きれいだなと思っても、鑑賞のためのお皿のような気がして、手元に置くことなど、恐れ多い気がしていました。

これは、なんでもポルトガルでリプロダクションされたものらしく、価格も手ごろ。南欧の植物、オリーブやレモンの柄もあったけれど、植物の葉の中でも形が美しいブドウの葉の柄にしました。いざ手にして見ると、この皿のキラキラしたガラスの溶けた色釉薬のことや、同じものを何枚も作った型についてのことなど歴史を調べたくなりました。そこで、行きついたのが先日ブログに書いた16世紀のフランスのルネッサンスの陶工ベルナルド パリシ―。

パリシ―の没後、19世紀にパリシ―の失われていた田園風陶芸と呼ばれた自然をモチーフに浮き上がらせた作陶技術や鉛釉薬(透明色ガラス釉)の技術を復活させようと取り組んだのがフランスのシャルル ジャン アヴィソー Charles-Jean Avisseau。研究し、多くの人にその技法を伝えました。フランスは元よりイギリス、ポルトガルへも。

1851年 イギリスのMinton社は、ロンドン万博において、'Palissy ware' パリシ― ウェアの名のもとにこの技法で作品を発表。1855年のパリ万博でも作品を展示し、人気を集めたようです。この流れはその後、イギリスのWedgewood社が 'Greenware' というシリーズで作ったり、フランス、アメリカのたくさんのメーカーがそれぞれの人気の型を使って製品を大量に作りました。皿、水差し、ティーポット等にバラ、ユリ、サギ、ベゴニアの葉、貝殻、サンゴ、海草、トウモロコシ、竹、キャベツの葉、イチゴ、シダ、花束やかご模様や東洋的なモチーフなどをレリーフしたものなど。私の持っているリプロダクションの皿は、画像検索で調べていると、元の陶器は、フランスのSarreguemine社がその当時作っていたものだとわかりました。アンティークで今もたくさんあるようです。

しかし、オリジナルの原型が少なくなってきたことや芸術的な価値が少なくなってきたことから、1901年 ビクトリア女王が亡くなるのと同時にこの生産も終わりました。よって、これらを Victorian majolica ビクトリアン マジョリカ と呼ぶそうです。

このようなスタイルのレリーフのある色ガラス陶器を Barbotine バルボティーヌとアンティークの世界で呼んでいますが、レリーフのないものも Barbotine としてフランスでは今でも生産されています。

???と思いましたが、'Barbotine' は英語の'Slipcasting'の意味と同じことで、石膏の型に液状にした粘土(Slipスリップ)を入れ、水分が蒸発して粘土が少し収縮した時に、型から外す製法で同じ製品がたくさん作れるもの。
という粘土の成型過程のみの用語として理解するのが正しいよう。

また'French majolica' と言う時は、釉薬にガラス釉薬となる鉛を使っていることを意味していて、スペイン、ポルトガルで生産されている錫を使った不透明の釉薬の陶器 'Majolica ' または、V&A Musum では 'Maiolica'として釉薬の違いを区別して使うようにしているそうです。

なかなか理解するのに時間がかかりました。

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