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2011年1月10日 (月)

Natural Beauty : テラコッタ色の山

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                                                   2010.12.27

北海道の昭和新山に行きました。すごかった。子どもの時から、私の両親の恩師である先生が書いた福音館から出版された『生きている火山ー昭和新山のおいたちー』という絵本が家にありましたが、本物を見たのは、初めて。

写真のようにちょうど、日が頂上にあたっていたからか、ストレートに「すごいな~。紅い!」と驚きました。
1943年。平地で畑であった場所に地震、その後地割れ、隆起、はげしい噴火活動となり、溶岩塔が最後には、むくむく大きくなり1945年9月20日に火山の動きがとまったそうです。高さは407m(現在は398m)となっていたとのこと。

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鏡餅のように2段の山が出来たのです。スピルバーグの『未知との遭遇』の山を思い出しました。突然目の前に現れた紅い山。

むくむくと成長する火山といえば、粘り気の多い溶岩と解釈できますが、それは、二酸化ケイ素の多いタイプ…無色鉱物が多いのでしょう?・・・鉄は少ない方のタイプ・・・なのに、どうして弁柄のように紅いんだろう?という素朴な疑問が。

お家に帰って、前述の本をよく読んでみれば、『れんがのような石は、火山灰や粘土が新しい溶岩の熱で焼かれて、硬くなったものです。』とちゃんと書かれてありました。

そうか!テラコッタのようなものになっていたから、紅いんだ!鉄の多く含まれている粘土が焼かれたと考えていいんだ。

溶岩自体は、前述した本によれば、石英安山岩。これは、『青みがかった灰色の岩がみえます。これが新しい溶岩で、石英安山岩とよばれる岩石です。』と説明がありました。

隣の有珠山がかつては、成層火山の姿であったことから、マグマの成分が粘り気の少ない玄武岩質マグマから粘り気の多い安山岩質マグマへと成分が変わっていくことも教えてくれる場所で、おもしろい。

この一帯は、支笏洞爺国立公園、また、最近は、ユネスコの支援による世界GEO PARK に認定されています。
他のGEO PARKも行ってみたい。


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