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2010年7月13日 (火)

About An Artist : セザンヌ

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今年は、パリの印象派の殿堂 オルセー美術館の改装やアメリカのボストン美術館も改装ということで、日本では、なかなか見れない名画が来日ラッシュ。どちらとも出かけたが、今回は、セザンヌのことを。

「セザンヌの絵だけはわからない。」とパパがよく言っていましたが、昔、NHK出版より出された「オルセー美術館」を今年、じっくり読んで、考えがまったく変わったらしい!!よかった。

私にとってセザンヌの絵は、子どもの頃から知っている親しみのある絵として映る。実は、どんな画家より身近に感じる。

それは、子どもの頃、毎週土曜日の午後に通った水彩画の教室で描いたモチーフがセザンヌのモチーフとほぼ一緒だったから。写真の絵のモチーフもすべて描いたことがある。

芽の出た玉ねぎなどは、何度も描いた。普通は、食べるのをためらう玉ねぎですが、絵のモチーフとしては、塊感がある形がナチュラルだし、皮の色と緑の葉の対比は、美しいモチーフ。

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セザンヌが何度も描いたサント ヴィクトワール山。石灰岩が露出した南仏ならではの風景。これがまた、生まれ故郷の瀬戸内海沿岸の花こう岩に覆われた山の景色と似ている。

セザンヌは、わざとデフォルメしたけれど、自分が子どもの頃に描いた曲がってしまった形ともどことなく似ている。

タッチもそう。水彩画っぽい。薄塗りの油彩画。時々、未完成のまま端の方が塗り残しのある作品を作っている心境もわかる。でも、また同じモチーフに挑み答えを探そうとするところがセザンヌのすごいところ。

今まで、見たセザンヌの作品で印象に残っているのは、1994年 上野 国立西洋美術館で開催された 「バーンズ コレクション 展」での作品。"Teracotta Pots and Flowers"

何気ない作品でしたが、その頃から好きだった白い花の咲く植物とテラコッタの鉢。両者のバランスは、今もなお追い求めている黄金バランス。セザンヌもきっと「この植物には、この鉢が似合う。」と思いながら植物を育て、絵に描いたのでしょう。セザンヌにしては、珍しい女性受けするような作品。ロマンチック。

フィラデルフィアにあるバーンズ 財団のホームページよりこの作品の画像を紹介させていただきます。私も久しぶりのご対面。

色、フォルム、タッチ その抜き差しが非常にナチュラルで、「こんな風に絵を描けたらな~」と思ったものです。

バーンズ コレクションは、本当に初めて見る印象派コレクションで素晴らしかった。いつか現地へ行ってみたい。ホームページを見ると植物園もあるそうです。うわ~!

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