季節のGarden Work : 地植えラベンダーの強剪定 2010
Lavandula ×intermedia 'Super' at School Garden 2010.2.25
春になってきたので、宿根草などの枯れ枝を取り除いたり、切り戻したりするのに、よい時期になってきました。「さぁ~布団をはぎましょう!!」とばかりに寒さで芯まで枯れこむのを防御していた葉や枝を剪定ばさみでばさっと切っています。
今は、ラベンダーの強剪定の適期。行く先々で、切り戻しています。今、様子を見ている細葉の起毛タイプのラベンダーは、スーパー、グロッソ、ヒッドコート、ブルークッション。ベランダの鉢栽培のリトル ジェム。それぞれ、性質が違いますが、今切ると、新芽が低い位置からいくつも伸びるので、ドーム型の美しい樹形のラベンダーが初夏には花を咲かせる、ということにつながります。
昨年きれいに開花したラベンダー 'スーパー' ラバンディン系の写真はこちら
このラベンダー 'スーパー'は、雨のあたる場所に植えても比較的強いラバンディン系のタイプ。ラベンダー 'グロッソ'も同じタイプで、Meg's Gardenでは、オリーブの木の下に一株植えてあり、先日そちらも強剪定しました。
昨年、School Gardenに'スーパー'もう一つと思って小さな苗を植えたのですが、植え付けの時に、火山礫である富士砂を入れる一手間を惜しんだせいか、生育が芳しくなく、いつのまにか無くなってしまいました。昨年は、エルニーニョの影響で冷夏傾向、雨が多く根ぐされしたのでしょう。(火山礫は、山野草用土として園芸店で販売されています。日高砂、桐生砂なども同じ)
Lavandula angustifolia 'Lavandula Schola' BLUE CUSION at Louise's Garden 2009.5.22
Louise's Gardenの軒下に植えている雨が苦手なコモン ラベンダー 'ブルー クッション' も昨年2月末にぐっと切り戻しておくと、写真は咲き始めですが、きれいに咲きました。
強剪定の仕方はこちら
Lavandula angustifolia 'Hidcote Blue' at Maria's Garden 2009.6.2
こちらもコモン ラベンダーの'ヒッドコート' ですが、南側のコニファーの影で雨が当たらないので、毎年元気に咲いているよう。またレイズド ベッドに植えられていることも乾燥気味に育っているよう。
とにかく、ラベンダーを植えつける時は、小さな苗でも必ず、ガラガラの火山礫もしくは、若しくは、直径5mmぐらいの砂利をいっぱい植えつけ用土に入れておき、水はけがよくなるように植えつけることが、その後の生育の大きなポイントになるのだと思います。
ラベンダーは、地中海沿岸地域が原産地であり、石灰岩質土壌を好む、つまりアルカリ性の土壌にすることがポイントと強く、思っていました。しかし、富良野でラベンダーがよく育つことを考えるとあまり土壌酸度は、関係がないのかなと最近思います。
富良野の地質図を見ても石灰岩質の土壌はなく、火山活動による火砕流の噴出物が堆積しています。川の周辺には、その後生育した植物が腐って積もった泥炭(?)が覆っているのでは、と思いますのでむしろ酸性の土壌なのでは?一番は梅雨が北海道はない、というのが、大きな理由でしょうが。
冬の富良野しか、行ったことがないのでいつか、夏の時期にも行ってみたいな。
とにかく、多湿な日本で、ラベンダーを育てる時は、ガラガラの水はけのよい土にしてやると、よく育つとよく頭に入れて植えつけましょう。
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