Visiting A Garden : 早春の箱根 : 星の王子さまミュージアム
サクラがシンボル ツリーの「出会いの庭」 ゲートの向こうは、フランス式整形庭園とお城 2010.3.17
園芸の研修として、お世話になっている英国王立園芸協会日本支部 RHSJ のコンテナーガーデニング協会のマスター研修を箱根の星の王子さまミュージアムで受けてきました。講師は、吉谷 桂子さん。昨年が開園10周年、それより吉谷さんがお庭を提案されています。
ガーデンは、山深い箱根とあって、ようやく春色の花々が輝きだした様子でした。吉谷さんの植栽の考え方として、多くの方が訪れる場所なので、めずらしい植物よりも、わかりやすい植物を使っていらっしゃるとのこと。サクラ、アジサイ、バラ、クリスマスローズの4つの花がテーマとなりコーナーを作っていました。
「出会いの庭」のテーマカラーは、イエローそして補色のパープル系のビオラとグラス類が間を埋めるようにナチュラルに植栽されています。この次は「アジサイの小径」が続きました。今は、冬枯れの姿のアジサイ。大株にどんな花が咲くのかな。
写真は、「ローズガーデン」。ここのテーマカラーは、赤。よく見るとステッピング ストーンが星型。他の場所にも土星型のステッピングストーンがあったり、いろいろとオリジナルの工夫が凝らされています。今は、赤のアネモネが植栽。
ローズガーデンには、さまざまな赤いバラが植えられていますが、星の王子さまの作者 Saint-Exupéry サン テグジュベリの名前がついたDelbard デルバール社 (Fr) のバラを見つけました。紫みのあるクリアな濃いピンクの花だったような。トゲが多いのでびっくり。
まだ芽があまり動いていないので、箱根は寒いことが分かりました。バラの頃にまた訪れたい。
こちらは、「クリスマス ローズの花壇」。
ヘレボラス ニゲルが咲いていました。今、こんなにがく片(花びらのように見える部分)が白い、ということは、やはりやはり平地より冬が寒かったのでしょう。
ようやく箱根にも訪れてきている春を見つけながら、サン テグジュベリのふるさとのフランスのリヨンやパリの町並みを再現している園内を巡りながら、最終地は、
最初のゲート越しに見えたツゲで唐草模様を描いたパルテール"parterre" 刺繍花壇とお城。ツゲの植栽の内側は、南仏の土地を覆う石灰岩 Lime Stone のような明るいベージュ色の砂利が使われていました。
この整然としたお庭は、真夏のぎらぎらとした光線が似合いそうな感じ。この庭が見えるレストランのテラスでお食事するのもよさそう。
午前中ぐるりと回って、この日の午後、園内に設置するコンテナーの制作をしました。次回で紹介します。
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