My Favorite Desserts : Madeleine
マドレーヌといえば、子どもの頃、家に帰ると、ドアを開ける前から甘い香りが漂っていたうれしい気持ちとそれを作ってくれた母を思い出します。
私にとって一番ノスタルジックなお菓子。
こんな甘い匂いの思い出を私も子どもにも残したいと心のどこかで思っていて、時々お菓子を作るのだと思うのです。基本的には、食いしん坊なんですけれど。
去年の夏に、母が使っていたマドレーヌ型をくれました。もうさびが出ていましたが、それを見ながら「ずいぶん、作ったよね。」と言っていました。おやつは元より、幼稚園のバザーやら何やらと・・・。
昔、母が作ってくれたのは、直径10cmぐらいのタルト型にパラフィン紙を敷いたものでしたが、私は、帆立貝の形が好きなので、この型に。でも、この帆立貝デザインには、意味が。
NHKのフランスの世界遺産を巡る旅の番組の中で Viseley ヴィズレーを紹介していた時に知ったのですが、カトリックの巡礼の旅で、帆立貝をおまもりとして身につけることを紹介していました。その旅の終着点であるスペインの海辺の町、サンチャゴの教会に祀られている聖ヤコブの象徴が帆立貝なのだそうです。
このお菓子自体、修道院で作られたお菓子の一つといわれ、最初は、本物の帆立貝の殻をつかって焼いたようです。携帯できるサイズなので巡礼者に配ったそうです。
私も以前、お祭りのお手伝いの人たちに配ったことがありました。一人一個でしたが、みんな喜んでくれたな~。
マドレーヌのことを調べていたら、フランスの作家 マルセル プルースト(1871~1922)の『失われた時を求めて』という作品の名前が出てきました。この話は、マドレーヌを紅茶に浸して食べながら、過去の記憶が呼び覚まされ、(これをプルースト現象という。)話が膨らんでいく、という構成になっている長編小説。
私のマドレーヌの思い出もまさに「プルースト現象」!!!
マドレーヌ!不思議なお菓子です。
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