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2010年2月 3日 (水)

About An Artist : ルノワール

P1310348

 国立新美術館で行われている 『ルノワール ~伝統と革新』 を見に行きました。昨年ブリジストン美術館所蔵のルノワールの絵を久しぶりに見たら、「やっぱり女の子の絵(シャルパンティエ嬢の肖像)、かわいいな。」と素直に思って今回の展覧会も行ってみました。

ルノワールといえば、華やかな色彩の中の女性像が代表的なモティーフ。19世紀のフランスの市民を描いた肖像画で好評を博し、晩年の作品は、神話のような世界の裸婦像を堂々と描いた作品で有名です。「巨匠」と呼ぶにふさわしい画家。

しかし画家の一生をたどってみれば、初めから順風満帆に認めらていたわけではありませんでした。印象派に所属しモネたちと模索している頃の絵、人物画に才能を発揮し、作風が認められるようになった頃の絵、そして行き詰まりを感じた迷いの時代。そして最晩年の裸婦の水浴群像など。作風が変遷していきました。

P2010352ルノワールの絵で人気のあるのは、19世紀後半のファッションのドレスを着た女性像かな。モデルの自然な表情にぐっと引き寄せられます。今回ルノワールの作品群を見ると、すべての作品にわたって、描いた人それぞれに対する尊敬と愛情の気持ちが込められていると思いました。

右側 『田舎のダンス』1883年 左側 『都会のダンス』1883年 NHK オルセー美術館 2 印象派 光と色彩の讃歌 今回の展覧会は、この2点の絵の中間にあたる『ブージヴァルのダンス』1883年 ボストン美術館蔵を初めて見ることができました。展覧会ホーム ページ こちら

女性像では根底に母性への尊敬の念が現れていると感じます。そこが、女性にファンが多い理由なのでは、と思います。

ルノワールは晩年リューマチを患い、体が思うように動かなくなる中、親指と人差し指に絵筆を縛りつけながらも絵を描きました。その作品群は、タッチも大ぶりで、モデルの体も極端にデフォルメされた裸婦像が多く、賛否両論あると思いますが、私は、最近は「堂々とした感じでいいな~。」って思うようになってきました。

豊かで、愛情あふれ平和な世界を人類普遍の美としてルノワールは、表現しようとしたことが、ようやく分かってきました。

晩年過ごした南仏カーニュの家の庭には、ルノワールが手伝ってもらいながら作ったブロンズのヴィーナスが海の方に向いて立っているそうです。

色彩豊かな絵とは、正反対の緑に覆われたオリーブの古木が茂るの庭なのだそう。

きっと、ルノワールの心の中にあるばら色のモチーフとその背景としての庭はバランスがとれていたのでしょう。
いつかは、訪れてみたいものです。


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