School Garden : イギリス風 冬のアジサイ
Hydrengea macrophylla 2010.1.18
花後の剪定をしないでそのままにしてある法面のアジサイ。日本では、これを放任と呼ぶのでしょうが、この立ち枯れの姿をイギリスでは、自然の姿として愛でる感覚もあるよう。
ここは、斜面に植えられたアジサイで、一昨年あたりから、子どもたちのために山道風な場所として解放されるようになった場所。何もしなくても咲いていたので、私も昨年鋏を持っては行かなかったところ。
モップヘッドなどと呼ばれるハイドレンジア マクロフィラ。日本ではよく見かけるセイヨウアジサイと呼ばれているタイプ。
昨年は、葉も、虫食いにもなり、手のつけられないような感じでしたが、ここまでくれば灰色の花穂は、あたりが冬枯れの中、目立ち、その良さがわかってきました。イギリスの園芸本に載っていたような姿になったアジサイの冬芽を見に行ってみました。
2010.1.18
見てみると、花から下の3節めの芽が、大きくて丸く膨らんでいました。花のすぐ下の節に小さな芽が2つ、その下の節も同じ。花の影になり、生育不足だったのでしょう。
「早春、この膨らんだ芽のすぐ上で剪定しなさい。」とイギリスの園芸本には、書かれています。その他、古枝や弱い枝なども。
春になるとこの芽が伸びて葉を茂らせますが、その枝には、今年は花は咲きません。
一方、同じアジサイには、こんな芽がいっぱいついています。現在、外側の殻のような部分が割れて、小さな葉の模様が見えます。先ほどの芽との違いは昨年生長した枝先の芽であること。
こちらは、春に萌芽して枝を伸ばして花を咲かせます。
このように、昨年の花穂をそのまま残し、早春にそうじをするように取り除く方法も理にかなっていることがわかりました。
多分、この方法で育てると、背が高くなりますが、許される限り、このアジサイは、今まで通り、ワイルドに育てばいいと思います。
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