季節のGarden Work : 地植えラベンダーの冬剪定 2009
先日は、ラベンダーの鉢植えの剪定について、紹介しましたが、今日は、「地植え」のラベンダーの剪定について。地植えについては、まだ、若葉マークで、今年が最初の冬の剪定となります。
私のガーデニングであまり日本で紹介されていないテクニックに対して、いつも参考にしているRHSの『Encyclopedia of Gardening』によれば、ラベンダーの剪定は、主に2回と考えています。
1回目は、花後剪定 花の終わった花茎を切る。そして、枝先を少し整える感じで剪定する。
2回目は、ちょうど今からのEarly Springが強い剪定の時期。前年枝を2.5cmぐらいorそれ以上残すぐらいまで、葉芽がついていることをあることを必ず確認して剪定。全体の形がドーム状になるようにしておきます。
ラベンダーは、冬も葉を茂らせているので、何もしないでもよさそうなのですが、春の新芽に出る前に株元近く、強く剪定しておくと、その後の樹形がこんもりとまとまり、花もドーム状に広がる、ということを季節の手入れとして頭に入れておきましょう。
先日から、私が手入れをしている地植えのラベンダー 2品種について、剪定を行いました。
Lavandula angustifolia 'Lavandula Schola' BLUE CUSION 2007.7.11
これは、Louiseの庭にある コモンラベンダーの1種 イギリスのBlooms ブルームス社のブルー クッションという名前で販売されているものです。この会社の取り扱う苗は、「日本の気候にあった品種を紹介」しているとのこと。
いろいろな品種がありますが、初心者なのでブルームス社のラベルで選びました。学名のangustifolia という部分が、コモン ラベンダーあるいは、イングリッシュ ラベンダーとか真性ラベンダーなどと呼ばれている系統です。
これらは、特に雨に弱いので、この品種は、南に面した家の軒下の雨のあまりあたらい場所に植えました。
土壌改良として、地中海性気候の石灰質の土壌すなわち、アルカリ性に傾いた土壌となるよう、有機石灰と火山礫(ここでは富士砂)、バーク堆肥を元の土に入れて、高植えに植えています。
2007年に初夏に花をつけた鉢物を植え、2008の昨年は、冬剪定をしなかったため、枝が倒れるぐらい大きくなって、たくさん花をつけたようです。
LEFT 2007.12.14 RIGHT 2008.6.20
葉芽が確認されるところの上でざくっと剪定。(ちょっと思い切り過ぎたかな?)全体は、ドーム状に刈り込みました。どうなるか、楽しみです。
もう1品種は、School Gardenのローメンテナンスのグランド カバーとしてのラベンダー。
Lavandula ×intermedia 'Super' 2009.2.24
こちらは、先ほどのコモン ラベンダーよりも雨に強く耐暑性もある系統。地植えでしっかり育てたい時は、この系統がいい。葉がコモンよりも幅広、花穂は長いのが特徴。Hedge Lavender 生垣のラベンダー と呼ばれるほど、常緑で旺盛に茂るものです。先ほどの コモンL.angustifolia と精油をとるために多く栽培されているL.latifolia との交配種。ラバンディン系と呼ばれているもの。このラバンディンという言葉がなかなか覚えられず、売り場で頭が三角になっていましたが、学名を見て、やっとわかった Lavand・・・ ×in・・・だから「ラバンディン」多分、もう忘れないでしょう。
植え付けは2008年6月、12cmポット苗でしたが、1年も経っていませんが、シルバーの葉色が際立っています。
場所は、南向きの場所で、西に傾く斜面の三角地。基本的に水遣りは一切しない場所です。何も植えないと雑草ばかりが茂っていた場所です。そんな場所に、上記とおなじように土壌改良して植え付けています。
これも、「このままでいいような。」気もしましたが、やっぱり今年は2年目。しっかりドーム状に広がるラベンダーを見るために、強剪定しました。
どちらも、楽しみ。プロバンスのラベンダー畑のようにいハリセンボンのように花穂が立ってればいいな~。
追記:このラベンダーの開花の様子はこちらをご覧ください。こちら
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