The Printings : ガーデン&ガーデン vol .28
ガーデン&ガーデン vol.28 エフジー武蔵 2009年1月16日発売
先日、発売された『ガーデン&ガーデン』。一年のはじまりの号に、このブログでも紹介していますMartha's Gardenがp.40、41に掲載されました。
昨年の6月に写真を撮っていただいたものです。きれいに写真が撮られています。
白のアジサイ アナベルが、緑の多い庭の中で美しく咲いた時でした。シェード ガーデンならではの植物が多く育ち、葉の形や色の差、斑入りなど、違いがグラビアで見るとよく写っています。
いったいこの庭には、何種類の植物があるのか、私も今度数えさせてもらおう。
『日陰がちの庭を彩る豊かな植栽 まるで絵画のようなリビングからの美しいい眺めに心癒される日々』
と大きな見出しがついています。「絵のように」とは、いつも、私も思うところ。「どうしたらいいか。」とその場に立っていると、すぐには浮かびませんが、だんだんその場の絵が浮かんできます。
それは、つじつまがあっていないと消えるイメージで、理にかなっているものだけが残るのです。
『用の美』という柳 宗悦氏の言葉は、お庭にもあてはまると思っています。
残ったものだけを紙に描いていく。人に伝えるスケッチ。細かく実現可能かは、図面とCGで確認する。
最初に描いたスケッチは最終的に大きな根拠となって最後まで支配する大事な発想の素。
それがないと、私は、何も始められない。庭に限らず。
個々の植物の世話に追われ、大きなまとまりが見えなくなってしまうことは、避けたい、と思っています。
この庭を作る時、常緑樹に囲まれた庭に立つと何か気配があるなと感じたことを大切にしてデザインをしました。こっ怖い?でも、妖精がいるような、ともメルヘンチックに表現すればそう感じ、それを具体化したものが、ここで咲く花々、アナベルなどは、まさに妖精のような植物だと思います。
サークルストーンに関しても、空間の中心というデザインの面と、ここの土が粘土質で、水はけが悪く、歩行性も良くなかったことから石を敷き、ベージュ色の砂岩の色が庭を明るくしてくれることに着目して取り入れています。
イギリスガーデン デザイナーのダン ピアソン氏が講演会で盛んに"Spirit of the place"と言われた時、Marthaの庭で感じたことと重なり、盛んにうなづいていました。
その場に元からある気配(地形、気候、植生、人工物などからくる条件からくるその場所特有の空気)を感じ取り、それを受けてデザインが決まるのだ、という話だったと理解しています。
私もMarthaにとっても雑誌に載せてもらえたことは、二人で作り上げてきた庭ですから、とても記念になりました。
掲載、ありがとうございます。
ブログを読んでくださり、興味を持たれた方は、この雑誌、どうぞお読みくださいね。
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