Natural Beauty : Migration :オジロワシ : ウトナイ湖 1
2008.12.24
2003年にも訪れた北海道のウトナイ湖に渡り鳥たちを見に行きました。ここは、千歳空港のすぐそばで、飛行機からもウトナイ湖が眼下に見えるほど。離発着のルート上になっているらしく飛行機が一日に何度も上空を飛びます。
アイヌの人たちがこのあたりを「小さな川の流れが集まるところ=ウトナイ」と名づけたそうです。いたるところから、水が流れ込み、しみだし水が溜まって出来ています。湖のまわりは、湿地であるので、草地が広がっています。国や世界的な湿地保全の条約である ラムサール条約などの登録地域で、自然環境も含めて保護されています。小さな命から大きな命までバランスを保ちながら、動植物が生息しています。私たちが暮らしている場所に比べ、はるかに動物たちも安心して暮らしているよう。車のスピードを上げて、通り過ぎてしまえば、人間の生活圏ですが、ここに立ち寄ると、野生の動植物が"We are alive, too!″私たちも生きている!と伝えてくれることを感じます。
Haliaeetus albicilla 2008.12.24
到着してすぐに湖畔の環境省のウトナイ湖野生鳥獣保護センターに行きました。早速ガラス越しに湖畔を見ると大きな鳥が湖の上に一羽見えます。鳥のいる部分は湖面は凍っています。
レンジャーの方が、望遠鏡を見ながら、「オジロワシの子どもですね。胸の毛が白い。」と教えてくださった。私も望遠鏡で見ると確かに毛もまだボサボサとしたところがあリ幼さの残るワシ。20分ぐらいセンターにいる間、他にも、アカゲラ、シジュウカラ、キタキツネ、ハイタカの姿をセンターから見ることができました。
このあと、湖岸のオナガガモやオオハクチョウが集まる場所に行きました。鳥たちを見ていると、急にカモが騒ぎ、一斉に飛び立ちました。
初めは、「わっー!」と見上げていたのですが、「あいつだ!」という他の人の声。「あいつ!って!?」とその人の指差す方を見ると、大きな鳥が翼を広げてこちらに向かってきている!!!
2008.12.24
あの、オジロワシ??!!。そう、先ほど見たオジロワシが、ハンティングしようとして飛び立ったのでした。
この後、ハンティングは失敗。カモは、ぐるりと何度か回って、皆、何もなかったように着水。オジロワシは、また元の立ち位置に戻っていました。
魚を食べたり、水鳥を食べたりしているそうで、ここでは、確かにカモを狙っていたよう。
私は単にオジロワシという鳥を動物園でみるように個的に観察して満足していたのですが、自然界、これで終わるわけではなかったのです。野生動物の姿は、他の生き物との関係も存在してきて、彼らにとってはこれが日常の現実の世界。食べ物を獲ることに長い時間を費やし、アクション。
テレビの映像で、このような行動は、放送されるけれど、自分自身、実際を目の当たりにしたことは、ありませんでした。
日ごろ、人間ばかりを見ている暮らしと比べ、この大地の上で人間とは違う時が流れていることを感じました。
2008.12.25
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