Beautiful things : セミの刺繍入りサシュ
お盆が過ぎ、さすがに日が短くなってきました。西に帰省して東に帰ってきたので、余計に早く暗くなることに気付きました。今年は、昨年の猛暑に比べると、暑いながらも過ごしやすかったように思います。
また、ガソリン代の値上がりの影響でしょうか、外を走る自動車の音が今年は少なかったような。いつもの夏なら、夜、寝る前に車の音が気になるので窓を閉めて、エアコンをつけてたのですが。
おかげで、今年は、夜風や蚊取り線香の匂い、セミの鳴く音を感じながら過ごす晩が多く、ノスタルジックな夏を自宅でも過ごすことができました。
セミの刺繍入りのサシュは、母の友人が南フランス プロバンスの旅行のおみやげにずいぶん前にくださったもの。中にラベンダーの花がカリッと乾燥したものが入っています。いまだに香りがあり、押入れの隅につるしています。ピーター メイルの原作の邦題 『プロバンスの贈り物』 "A Good Year" の映画では、「ラベンダーを線香のように焚いたお皿を夜に窓辺に置いておくと、さそりが来ない。」というシーンがありました。近所にさそりがいないので、実践できませんが、蚊取り線香ならぬ、さそり線香の存在に驚きました。
サシュをいただいた時、「どうしてセミなんだろう?」とその刺繍のモチーフのセンスに疑問を感じましたが、最近ようやく意味がわかってきたような。
南フランスの夏も日本の夏と同じようにセミがあちこちで飛び回り、元気に一斉に鳴き続けるのでしょう。そのセミの力強い生命力をフランスの人は賛美している、という解釈。
そういえば、プロバンサルプリントにもセミをモチーフにしたデザインの布があります。調べるとプロバンスでは、セミは幸福のシンボルだそう。
今、深夜なのですが、耳を澄ますとセミの合唱は、まだ続いています。ということは、そこらじゅう、幸せだっていうことね。
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