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2008年7月 3日 (木)

Beautiful Books : うさぎのおうち

07036

 久しぶりに大好きな絵本の話。最近、子ども達は自分で本を選ぶので、もう我が家の絵本コレクションは、その収集を閉じようとしています。子どもが産まれ、母親になってから、絵本ワールドに再び入ることが出来、本当に楽しませてもらいました。子どもの頃の自分の記憶が甦えり、いろいろなことを思い出したりもしました。忘れないうちにこの絵本ワールドのことをまとめようと思い、ここで紹介させていただきます。

私が絵本を選ぶ時は、挿絵を描いたイラストレーターの方の作品を追いかけるように探し、図書館で借りて、おうちで読んで、子どもの反応が良かったものを集めていきました。

今日紹介する本は、ガース ウィリアムズ の「うさぎのおうち」"HOME FOR A BUNNY" Garth Wlliams 1956.
文は「おやすみなさいおつきさま」で有名なマーガレット ワイズ ブラウン "Goodnight Moon" Margaret Wise Brown。

とにかく、こうさぎがかわいい。オレンジがかった茶色の毛。ふさふさした毛並みも。白いしっぽも。

お話は、こうさぎが春になりうちから飛び出し、いろいろな小動物に会うけれど、自分の居場所はここではないと野原を探し回った末に、白うさぎちゃんと出会い、落ち着く所をみつけるお話。最後のページの2匹が目をつむってじっと穴のおうちに座っているところが落ち着きます。

野原を駆け回るシーンでは、背景に描かれた植物にも目が行きます。すべての植物の名前はわからないけれど、日本でも人気となっているゲラニューム(フウロソウ)や、黄色のカタクリ、オダマキ、バターカップ、スミレ、クローバーなど。私が、わかるのは、それぐらいなのですが、訳者の松井るり子さんは、少しづつ名前を調べられたそうです。

数年前にガース ウィリアムズの原画展に行った時に、この絵本の英語版を見て、「持って帰りたいな。」と思いつつ、あきらめた記憶があります。その後、この本を「ごたごた絵本箱」や「7歳までは夢の中」(いづれも学陽書房刊」の著作で私も大ファンの松井るり子さんが数年前に翻訳されたときには、「ああ、もう絶対手元に置きたい。」と思い、本を買いました。松井さんのリズム感のある訳は、子どもに読む時、コロコロと読めて、素晴らしいです。

その後、松井るり子さんには、幼稚園の保護者向けの講演会で絵本のお話をしていただくことをお願いする機会があり、お会いすることに。その時、この「うさぎのおうち」の裏表紙にサインをしていただきました。

ガース ウィリアムズの話に戻りますが、原画展で、驚いたことにこの方が絵を描いた本を私は、ずいぶん読んでいることに気が付きました。そして今、家の中をざっと探すと、たくさん出てくる出てくる。

一番、親しんだのは、ローラ インガルス ワイルダーの一連の「大草原の小さな家」から始まるシリーズ。挿絵が所々に入り、開拓時代の風景や暮らしぶりをイメージするのに充分でした。一生懸命生きるローラたちの姿が大好きだったお話。

1958年、本人が文も書いた絵本が「しろいうさぎとくろいうさぎ」墨絵のような無彩色の背景が独特な絵本。
「シャーロットのおくりもの」。これも女の子が主人公で大好きだった。「スチュアート リトル」の原書もこの方。

ガース ウィリアムズさんというフィルターをかけて生み出された立体感のある写実的な挿絵は、多くの人の記憶の片隅にきっと刻まれていることと思います。

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