季節のBlooming Flower:サトザクラ ‘フゲンゾウ’
雨の降る日曜日の朝、カメラを持ってでかけたBarning(ぱぱ)が撮影した写真の中から。ソメイヨシノの咲いた後の桜を八重咲きの桜を「ヤエザクラ」と呼びますが、どうも2種類の写っていたので、名前を調べてみました。今日はひとつめ。
Prunus lannesiana ‘Alborosea’ バラ科 サトザクラ ‘フゲンゾウ’
かわいい。バラのブラッシュ ノアゼットみたいな感じです。「フゲンゾウ」って、すごい発音ですが、調べてみると「普賢象」と書きます。これもまたすごい。それでは、いったい、この意味は?
何でも、普賢菩薩から名前が来ています。この菩薩は、「6本の牙を持つ白い象にのって釈迦の前に現れた。」という仏教の話があり、女性にあつく信仰された菩薩であるということ。そして、釈迦三尊の脇侍として釈迦の隣にいるということなどわかりました。ウルトラマンのキャラクターたちのようにかっこいいですね。
それにしても、6本の牙!!
この花をよく見ると、黄緑の葉っぱが花芯のあたりに2本見えます。これは、「葉化した雌しべ」だということで、実際、不思議なもの。
昔の人は、これを「象の牙」に、花びらの重なりや色が柔らかで女性的な雰囲気が漂うところから、「菩薩」に見立て、この桜に名をつけた様子。
室町時代には、この品種は存在していたようです。
身近に咲きながら、初めて名前を知りました。昔の人の観察眼と仏教の世界へのイマジネーションに感心いたしました。
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