季節のGarden Work : サボテンの仕立て直し
昔から、「サボテン」は、理解に苦しみ、絶対自分からは育てないだろうと思っていた植物。しかし、最近は小さなサボテンやビロードのようなテクスチャーで、葉がぷっくりした感じの多肉植物の鉢植えをかわいいと感じれるようになり、小さなものを何種類か育てていました。
Mammillaria bocasana Powder-puff cactus
2006.6.20
ふわふわの白い毛がとげの表面を覆っています。英名 パウダー パフ カクタス。花の時期に決めたのですが、クリームが買ったローズピンク。子どものころにサンダルの鼻緒のところについていたプラスチック製のデージーのような花。
しかし、最近、ふと、サボ子を見ると大きくなっています。生長したのだと思っていましたが、本を見ると、「本来は、球形のマミラリア属。徒長して株が乱れてきた。」という同じような形の写真が紹介されていて、お困りの相談。我が家のサボ子と症状がぴったり。
お答えとしては、「日光不足です。適期が来たら、天気の良い日に細くとがった部分を切り取ります。」
え~!適期とは?春の成長期の初期・・・!い、今だ!ということで、外科手術のような作業をすることにしました。
「切り口の断面が最小面積になるところで、切る。」とのこと。
「切り口は直径1cmにつき一日乾かす。」
「切り取った方を無肥料の清潔な用土のさし、9月ごろ用土〈赤玉4、軽石3、桐生砂2、腐葉土1)を細かい〈1~3mm〉のふるいにかけて使用」
ふむふむ、と思いながら、スパッと切ると「え~これは何?」の不思議な世界がそこにはありました。ピンクの色が妙にこどもお菓子のような色。調べるとここは、「髄」で栄養分と水分を運ぶ管に囲まれている場所。白い部分が水を蓄える細胞。
断面の様子
子どもの本 『INSIDE GUIDES : INCREDIBLE PLANTS』 Dorling Kindersley Book (En)の模型図は、特別な植物のことかと思っていましたが、我が家のサボ子ちゃんもこれと同じ仕組みだったということがわかり、びっくり。
もう一つ、面白いと思ったことは、きった断面が乾燥して、縮んでいったこと。ひえ~。
この話を息子にすると「なんか、キモチワルイ。」と。子どものころダリの画集の前で、座り込んで見入っていたくせに、サボ子の本物を見ると、なんだか引いていた。あなたのサボ子、伸びていませんか?
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