Cearting Garden : Meg's Garden 4
植栽計画というものを平面図に書き込むのは、最終段階、もしくは、完成図ではないかと実は思っています。植物は、花の色も咲く時期も、大きさも高さも、違うし、これからも生長し、姿を変えていくもの。環境も違うもので、ただパズル的に簡単に決めることは難しいと思うのです。
Plants sketch for Meg's Garden No.2
今回のMegのお庭に関して、最初に伺ってから3ヵ月以上経ってからイメージとして固まりつつあった植栽をスケッチしたのが、これ。何回も伺って、Megの植物の好みや自分自身もその場所の「気配」のようなものを本当に感じないと、ちょうどいい植物というものは、決められないものです。
また、必ず、お家の中からも庭を見させていただきます。よく座る席の位置からとか、動線はどこを通っているかとか、教えてもらい、その場所からの眺めが'picturesque '(絵画的)となるよう考えていきます。またその窓枠に囲まれた庭の絵が‘Peaceful ’な気持ちになれるような空間であることが、庭のもたらす最大の効果であると考えています。
内と外との融合が、空間に広がりを待たせ、その後の生活に影響をもたらすものなので、決して、庭だけで物事を決めてはいけないと思っています。
First Sketch 2007.10
ファーストスケッチは、初めて伺ったときに、お話しながら、実際どんなことが出来るかを描いてみたもの。今回は既存の植物がまだ少なかったので、各コーナーのイメージを作っています。
3D Imege 2007.11
これは、図面もきちんと正確に入れて、作ったもの。だいたい初期に実行可能なプランニングを3Dで作ります。これにいろいろと変更を入れ、シュミレーションさせ、確認。
でもこれでは、詳しい植物の姿は入力出来ないので、大まかな目安になるもの。ここから、やっと一番最初のスケッチが描けるという流れとなりました。
これから、ようやくリストアップされてきた植物を集め、仮置きして、眺め、確認し位置を調節しながら、植栽のまとまりを作っていきます。
あれこれ、構成するのは、'Arts'の作品が作られるのと同じやり方。
でも最終的には、植物は、そこから、生長を再び開始し、私たちの思いもよらないシーンを眼前に繰り広げてくれるもの。
そんな人間の技を越えた営みを身近に感じさせてくれる自然に触れることは、人の生活には欠かせないと思います。そんな自然への信頼と興味が尽きず、毎日を送っている私です。
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コメント
すてきで丁寧なお仕事ですね。
私は自分で好きなように自分の庭にタダ植えていますが
よく家の中から見える幸せを感じる風景大事につくりあげたいとおもいました。
投稿: ふぁん | 2008年3月19日 (水) 21時36分
コメントありがとうございます。お庭を作りながら、ふと空気が変わるときがあります。植物が気持ち良さそうに風に揺られていたりするのを目にした時など。
人の愛情にも植物は敏感なような気がしますね。
投稿: Wendy | 2008年3月20日 (木) 23時23分