Plants Problem : クルメツツジ
私の住むマンションの外周にクルメツツジの植え込みがあります。しかし、毎年、10本ぐらいは枯れてしまいます。
クルメツツジ グランドカバーとしてセダム オカメヅタもこれから繁茂させようと挿し穂増殖中。ボウカシの鳥居支柱は食い込んで、病害虫の温床になってきたので、撤去することに。
5月の開花のとき、花が咲かず、冬の間から枯れていたと思われるものと、夏の酷暑で枯れたものとがあり、今年はとりわけ枯れた木が多かったです。
毎年、「多くの人が楽しむことのできる場所への樹木の配布」という自治体のサービスの一環を利用して、枯れ込んだ部分の補充を行っています。
今年で4年目、通算36本植栽しました。
私が、この活動に協力したのは、マンションに住み始めてから6年めの時。新築だったので、まったく植物の具合など自分自身も「おまかせ」でどうにか、年間の管理で出入りの造園さんがお手入れしてくれていると思っておりました。
しかし、よくよく、見ると、さつきが花の時期もあまりきれいに咲いていないことに気付き、加えて、枯れ木もちらほら。
特別に業者に頼み、植え替えをまとめてしてもらっていました。けれど、同じ場所がまた、枯れてしまったのです。
「どうしてなんだろう?」と枯れてしまった木々を見て、きちんと調べていこうと思いました。
現在、私がこの花壇の弱点として一番にあげているのは、「水はけが悪いこと。」です。これは、枯れた木の株を引き抜くと、根が腐って切れてしまっており、すぐに抜けることから判断できます。
この花壇は、ブロック3段~4段積みのまるで、池のような構造で、(底は土ですが、)全く、排水孔がないのです。
いろいろ調べると、このようなケースには、パイプに穴があいたものを埋設し、余分な水分をその穴に集め、外部に排出させるしくみを取り入れる工事が有効とわかりました。
しかし、後付けでこのような工事をするのは、今さらいろいろな面で大変なことです。
排水穴のある花壇
上の写真は別のマンションで見かけたもの。ちゃんとタイルの上から、穴を掘り、排水孔を確保しています。植えてあるサツキも元気なのが、わかります。きっと、剪定はされるでしょうが、毎年、枯れる木が続出する花壇ではないでしょう。
このように、植物の生育を考えて、一手間二手間を惜しまず、予算も確保して作られた花壇は、後の管理も楽と言えるでしょう。
樹木医の先生の講義を受けた時に、相談させていただきました。「とにかく、酸素を地中に送る。そのために地面の上から穴を数箇所開けてやる。」また、一番ローコストな対処策は、「竹筒をたてに割り、中の節をとったものを地面に差し込む。」という方法。
これで、先ほど上げた暗ねいパイプのようなもの、酸素が地中にわずかでも送り込まれ、余分な水分がしみ込み、自然に蒸発していく、ものになるというしくみ。
これは、一番、じめじめして根腐れがひどく、苔が生えていた場所に2年前に埋設しました。現在、その部分、じめじめはなくなり、クルメツツジは枯れなくなりました。
これからもマンションの方々と自分たちでメンテナンスできることは、やっていこうと言っています。私たちが調子の悪い植物を放置することほど、ひどいことはないと思うからです。
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