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2007年7月14日 (土)

Useful Tools 5:フェルコの剪定ばさみ

フェルコの剪定ばさみを知ったのは、10年以上前。NHKの衛星放送で見たイギリスのゲイ サーチの園芸番組やスミス&ホーケンが協力していたアメリカの園芸番組、またマーサ スチュアートもみんな、赤いはさみを持って作業していました。「きっと欧米では、あの赤い剪定ばさみは、園芸家の証のような存在なのね。かっこいい!」それが、私のフェルコとの出会いでした。

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Felco Pruner No.8

ベランダガーデナーオンリーの私でしたが、個人輸入という方法で、このフェルコを入手。今はもう慣れてしまいましたが、その頃の日本でよく見かけた剪定ばさみの切れ味と刃の戻りの軽さなどから、園芸好きのまわりの方たちにおすすめしていました。今日は、久しぶりに刃を砥いだので、その様子を紹介します。

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フェルコのはさみの特徴は分解ばらばらに出来るよう設計されていること。メンテナンス、部品交換が可能。私自身メカニカルなものに長けているわけではありませんが、ネジをはずしてもちゃんと元に戻せましたよ。

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刃が随分さびてきていましたので、防錆クリーナーを吹きつけ、サンドペーパーで、錆をきれいに落としました。また、グリースがついている所も一度、ふき取ってから、きれいに新たなグリースをつけました。

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そして、刃砥ぎです。フェルコ社のShapening Stone いわゆる砥石は、刃を固定し、砥石の方を動かして砥ぐタイプ。ハサミを分解しなくても手軽に刃が砥げるようになっています。刃は、片刃なので、はじめに角度のついている面に水に濡らした砥石をぴったり当てて、研ぎます。その後、反対側を軽く砥ぎます。(包丁ならバリが出ているのを取るという。)

その後、部品を元のように組みました。

近くのバラの枝を試し切り。刃の戻りがスムーズになりました。ちょっと刃先をもう少し砥ぎ、終了しました。

現在、各種フェルコが日本でも入手できるようになり、選ぶのに迷うと思われます。試し切りしないとその差はわからないような気がします。

私がNo.8に決定した理由は、説明に"Ergonomically designed"人間工学に基づいてデザインされたと書いてあったから。実際、剪定作業をたくさんすると、手首と特に肘に負担がかかります。少しでも、楽に切れることは、関節を痛めないために大切なこと。

このNo.8は、グリップのくぼみが深く、刃先の角度もかなり斜めにデザインされています。枝を切る時、視線が手首から刃先、枝と一直線に良く見えるようになっているので、切る位置が瞬時に決まります。

これ以外には、Felco No.20という両手で使う長い柄のかなり太い枝の剪定も出来るタイプを使っているだけで,
他の片手で持つタイプの比較は出来ません。No.7やNo.11も良さそうな気がしますが。

とにかく、No.8がかなりの剪定作業にも充分に耐え、長持ちしていることだけは、確かです。

個人のお庭の樹木の剪定も今年は春先たくさんしましたが、それもこのはさみがあったからこそ出来たこと。

私の園芸道具の中では一番のUseful Toolです。


 

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