The Roses :スーヴェニール ドゥ ラ マルメゾン:新苗の様子
今日はスーヴェニール ドゥ ラ マルメゾンの様子。最初の姿はこちら 鉢増しの様子はこちら
Rosa 'Souvenir de la Malmaison' Bourbon Rose, 1843 ,Beluze
お花の写真は今度ということで、今日は、剪定後の様子を見ていただきたいと思います。このバラは、購入した時の5枚葉の間隔が広く、1回目の剪定のあと、枝が2本出てきていました。しかし、そのままだとホウキのような形の苗になるので、もう少し地際から、複数の枝が出てきてほしいので、上の枝の枝先を少し葉を残して、カットしました。
そして、ここ数日前から枝の下の方、2箇所に横にヒビのような線が出来ており、よく見ると、とがった芽が見え始めました。
やった!と今日は喜んでいます。これで、枝がぐっと出てくれれば、バランスがいい苗の形になります。
スーヴェニール ドゥ ラ マルメゾンは、ブルボン ローズ。これは、18世紀ヨーロッパに紹介された四季咲き性の強いチャイナ ローズと香りが濃厚で香料の原料となるダマスク系の繰り返し咲き性の強いものとのハイブリッド。
‘Mme Desprez’(ダマスク)בDevoniensis’(ティー)のハイブリッドといわれています。
よって、四季咲きです。
花形が"quilled and quarterd"といわれ、花びらの渦が、いくつかあるという珍しい咲き方。花の色はソフトピンク。
フランス語の名前の訳は「マルメゾンの思い出」という意味。
ナポレオンの最初の皇后であったバラの収集と育種などを試みたジョセフィーヌが住んだマルメゾンの館にちなみ彼女の亡き後、生まれたこのバラにつけられた名前。
ジョセフィーヌについては、ルーブル美術館にあるダヴィッドが描いた『皇帝ナポレオンの聖別式とジョゼフィーヌの戴冠式』でにナポレオンから王冠を授かる場面で、手を合わせ膝まづいている美しい姿が印象的な人物。
しかし、このあと子どもが授からなかったため、ナポレオンから離縁され、別荘としてナポレオンとも過ごしたマルメゾンの館で、その後暮らし、1814年に亡くなりました。
ジョセフィーヌは、離婚後、「芸術と植物学がわたしのすべき仕事になるでしょう。」として、バラの収集と育種に努めたということです。
私が本を調べていると息子が、「ナポレオンは、本当はこの人が一番好きだったんだよ。」なんて教えてくれた。子供向けの人物伝に確かにそう書いてありました。
1815年ナポレオンは、セント ヘレナ島に流される直前、ジョセフィーヌは、もう他界していたけれどマルメゾンを訪れたそうです。
「マルメゾンの思い出」と名前がつけられたのは、ナポレオンにとっての幸せな日々を思い出させる場所がマルメゾンであったことを暗示させる名前なのでしょう。
私も久しぶりに世界史と美術史をお勉強いたしました。
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