季節のGarden Work 67:アジサイの剪定
先日、園芸歴のう~んと長い母から電話。「アジサイの剪定ってどうすればいいの?」花が咲くけれど、大きくなりすぎて困っているそう。私がいろいろ調べて、説得力のある説明だと思った方のテクニックをカードに貼り付けておいた文を電話口で話しました。「そうか、やってみる!」と母も言っていたので、紹介いたします。
Hydrangea macrophylla f . normalis
1 花後の剪定は遅くとも7月下旬までに行います。今年花のつかなかった枝が来年花をつける枝になります。
2 花のついた枝を元から切ります。細い枝、倒れている枝も切り取ります。
3 2の作業後 来年用の枝はこんなんきたくさんあります。場所が許せば、この後無剪定でもいいのですが、全体のバランスを見ると少々あばれている枝もあります。
4 花のつかなかった枝も枝先を少し(4分の1から3分の1)切り戻しをします。今ならこの枝の葉柄についている新芽が8月中旬頃までに成長を開始し、10月中ごろまでに太い枝になっていれば、その先端に花芽が作られます。
5 株全体の形のバランスを見て、まったく剪定しなかった枝先もあります。これからは、枝先はノータッチ。
でも、今回剪定した枝は二股に分かれて枝を伸ばすので、全体の枝数はこれよりもっと増えますよね。
一人の方の剪定方法を参考に私も上記をまとめたのですが、この枝数が増えてしまうことの対処法として、以下の6を加えます。
6 そこで、来春、2月ごろ 株の半分ぐらいの枝を3分の1の高さになるよういわゆる強選定。咲かせない枝をわざと作ります。残りの枝がその年の開花枝。強剪定した枝は枝をしっかり充実させながら、その次の年の開花枝になっていくというやり方。その他、細い枝、枯れた枝も取り除きます。
この作業は、バラの剪定の時期同じ頃なので、剪定ばさみをふりふり、アジアサイも見てあげるといいでしょう。
私のベランダにある鉢植えのカシワバアジサイもこの流れで育てています。
外に出かけると、いろいろなアジサイの剪定が世の中にあるなと気が付きます。
アジサイ剪定 別の方法 追加添付 2007年7月20日撮影
今の時期、花のついた枝も花の下 2節め以下で切り取ると来年花のつく枝に出来ます。全部の枝先を切るという別のやり方です。
全体にドーム型にびっしり花をつけているアジサイの株はこの剪定の仕方です。見事ですが、私は少し人が作り込みすぎている印象を受けます。
今回のような、間引く剪定のほうが、花も大きくナチュラルな雰囲気と思っています。。いづれは茎元から切るとわかっていれば、花の盛りを過ぎた色のあせてきたアジサイも残しておくことも可能です。
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コメント
こんにちは
今年 我が家のカシワバアジサイ(6年目)の花が2コしか咲きませんでした。
剪定の仕方が間違っていました。強剪定してました。
投稿: ボリジ | 2009年7月15日 (水) 13時33分
アジサイに関しては、これから日の当る量がどれくらいなのか、どういう場所で育っているかで、花芽が充実するか否か、が決まってくるのでは、と考えています。日が当る場所のアジサイは、全体を7月末までに剪定しておけば、また翌年の花は、全面に枝に咲いています。日陰にあるアジサイは、7月末という時期を守っても強剪定した場合は、翌年花が少なくなってしまうようです。日陰のアジサイならば、今年咲かなかった枝をまったく、剪定しないで残してみてはいかがでしょう。多少バランスが悪いかもしれませんが。こうすると、とても枝を伸ばし、その先に花を咲かせます。きれいにこんもりと咲いているアジサイも日本の梅雨の景色にぴったりですが、フランスのお庭では、ほとんど無剪定で、大株になったアジサイが写真などを見ると写っています。大らか感じがいいな、と思ってみています。
投稿: wendy | 2009年7月22日 (水) 00時39分