Beautiful things 5:KAKIの家具とホワイトキルト展
昨日6月6日から10日(日)まで目黒区美術館区民ギャラリーで行われているKAKIの家具とホワイトキルト展に行ってきました。1989年、富山の立山のふもと粟巣野にあるKAKI工房を訪れてから18年経ち、久しぶりにKAKI工房の作品に触れ、なつかしさと出版された本に感動して本物を訪ねていった自分自身をも思い出しました。
Dresser 材 ベニマツ
KAKIの家具の美しさは、まさしく「用の美」だと思います。使い勝手が良くて、美しい。長い間、生活道具として人々に使われ、普遍的な形となったもの。そんな形を求めてデザインされた柿谷 誠さんは2004年に亡くなられました。しかし、ご兄弟とその子どもさんたちが、引き続き工房で家具を作っていらっしゃいます。
写真でも分かると思いますが、使われている材の繊維がとても細かく、光っています。これはシベリア産のベニマツ。この美しい材を日本の指物技術 (ネジ 釘を使うのではなく、凸凹を組み合わせるように材を加工するホゾ組仕上げなど)で家具を組み上げていかれます。のみやカンナの手道具による仕上げもていねいで、本当に人間の技の素晴らしさを実感できる家具です。
1989年の夏、私も本を見ながら作ったベンチを車に積んで、粟巣野を訪ねた際、喜んで作品を見てくださり、仕上げ用のオイルを分けてくださったことなど、お世話になったことを思い出しました。
右下の本「KAKIのウッドワーキング」は、道具の扱い方、手入れの仕方から、家具から小物までの詳しい作り方を紹介した本。自分も手を動かし、家具を作ってみたくなる、イコール夢をふくらませ実現させることの喜びを味わうことの出来る、素晴らしい本
今回の展示会の会場には昔、あこがれたライティング ビューローや誠さんが絵を描かれていたアトリエを再現したコーナーそして、KAKIのSECOND GENERATION 次世代家具としてサイズがコンパクトで価格もリーズナブルなラインKAKI NEW BASICも展示されていました。また、白のベッドスプレッドのホワイトキルトが優しく家具に掛けられ、リラックスした空気の漂う展示会でした。
会場にいらした誠さんの弟さん柿谷清さんとお話をすることが出来ました。
私もこれから、身の回りの自然を 日々楽しみながら、手を動かし物を作り家族、周りの人々との間に"LIFE IS BEAUTIFUL"と思える日々を重ねていきたいなと思った一日でした。
KAKI 工房さん、マザーズキルトさん、ありがとうございました。
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コメント
ご来場ありがとうございました。
また機会がありましたら、粟巣野の方にもいらっしゃってください。
お待ちしております。
投稿: kaki-396 | 2007年6月 8日 (金) 08時19分