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2007年3月 4日 (日)

Beautiful Things 3:千住博展

今日が最終日であった千住博展 -フィラデルフィア 「松風荘」襖絵を中心に-を2月の上旬に見に行っておりました。やはり、素晴らしかったので、ご紹介いたします。

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Fusuma Painting of Philadelphia's Shofuso

会場に入ると、まだ、木枠などなく、仕立てられていない状態の襖絵が、会場の壁面に展示されていました。部屋は薄暗いのですが、この静かに、豊かに流れ落ちる滝の水面あたりにライトがあてられ、視線を集中させられました。

何種類もの滝が流れ落ちる様が、部屋を取り囲むように飾られ、圧倒され、最初言葉を失った状態でした。今、思うと、絵を見ながら、聞こえるはずのない滝の音を心に響かせようとしながら、見ていたのかもしれません。


部屋の中心には、日本庭園においてあるような長いすが置いてあり、私も座ってただ、ぼーっと滝の絵を眺めていました。

オランジェリー美術館の壁面を飾るモネの「睡蓮」の絵に囲まれた時のような、自然の中に素直に身を置いた気持ちになり、千住博さんは、「日本のモネ、印象派だ。」と思わす、口走ってしまいました。


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千住博さんの絵に初めて見たのは、求竜堂から出された画集。ハワイの溶岩台地を何枚も何枚も描いたもの。その頃、私は自然の美しさに比べれば、人間の作り出す作品は足元にも及ばないのではと自分自身の油絵制作のモチーフに悩んでいたころでした。こげ茶色っぽいモノクロームな絵は、自然の作り出した色、形に敬意を払い、それを画面に反映したいとひたむきに挑戦的に画家が描いたところが心に残る絵でした。

今回の作品展では、学生時代の作品も展示され、千住さんも絵のモチーフについて試行錯誤された末、最近の作品群が生まれてきたことがうかがうことが出来ました。

いつの時代でも、人の心を捕らえる作品はそれを作り出す人のひたむきな心を反映するもの。ただ、「きれいだから。」と美術作品を見ることも多々あると思いますが、その人の生き様も重ねて見ていくことで人として共感を覚えたり、勇気付けられることがあります。それこそが、本当は作品を見せてもらうことの意味だと思っています。

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